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第530回 いよいよ年初来高値突破 - いつもであれば「にわか上値期待」を警戒する局面だが…?

2018年09月28日

 いよいよ吹き上がった…!

 注目のFOMCでは「25bp(0.25%)利上げ」が行われ、金利見通しは「今年4回、19年3回、20年1回」で据え置かれました。「金融政策は引き続き緩和的」との文言が声明から削除されたことを“ハト派寄り”と捉える向きも存在しましたが、概ね“想定通り”の結果だったといえます。このため新興国通貨安懸念/米中貿易戦争懸念が後退する中、米金利先高観は依然として継続する格好となり、ドル円上昇に拍車をかけています。いわゆる「知ったら終い(噂で買って事実で売る)」を背景に一時112円半ばへと下押す場面も見られましたが、翌27日にはすぐさま「見直し買い」が持ち込まれ、“年初来高値(1/8:113.380円)”を突破しています。

 いつもの筆者であれば「上昇往き過ぎ感(過熱感)」を警戒する局面といえます。13日以降の動きは「ほぼ一方通行」であり、“年初来高値”を越えたことで「にわか上値期待」も湧き出しており、「いつポジション調整が入ってもおかしくない」と考えるのが自然だからです。

 しかし今回のドル円上昇をけん引してきた主な要因は、冒頭で記した新興国通貨安懸念/米中貿易戦争懸念の後退から来る“リスク選好⇒円売り”です。一方で、昨日の年初来高値を突破した動きは、イタリア予算絡みを背景にした“欧州通貨売り⇒ドル買い”です。要因としては異なる中での上昇であり、昨日の急反発に関しては「初動」と捉えることも可能ということになります。「もう一段の上値追い」を期待するのは、そう無茶な狙いでもなさそうです。

 もちろん本日は“月末/四半期末/半期末”と重なる“週末”ですので、「ある程度のポジション調整」は想定(覚悟?)せざるを得ないところです。「突っ込んだ買い上がり」を避け、「押し目を待つ」が基本ということになりますが、ただ「押し目待ちに押し目なし」との格言がある中“17/12/21高値(113.632円)”“17/12/12高値(113.747円)”という次なるテクニカルポイントは「いずれも中途半端」といわざるを得ません。

 目先は「頭打ち」の兆候を見極めつつも、「大きくは押さない」「押したとしてもポジション調整の範囲内」を基本とし、“大台と重なる17/11/9高値(114.067円)”を経て“17/11/6高値(114.733円)”辺りまで吹き上がる「シフトチェンジ(レンジ切り上げ)」を期待して、下半期に向かいたいところです。


※当コラムは毎週金曜日の更新です(金曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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