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第532回 「あくまでポジション調整の一環」…!?

2018年10月12日

 「極めて稀なテクニカル」に浮かれたのも束の間、今週は“米株式急落⇒株安の連鎖⇒リスク回避”に見舞われました。800ドル超の急落を見せたNYダウに引っ張られ、ドル円は一気に112円割れへと売り込まれました。一時“112.536円”へと持ち直したものの、再び500ドル超の急落を見せたNYダウが圧し掛かり、再び112円割りへと売り込まれて行きました。


「(為替報告書で)中国が為替操作国と認定される可能性」やそこから派生する「米中貿易戦争激化への警戒感」、さらには「トランプ米大統領の低金利志向」…。急落の要因としていくつも上げられますが、いずれも背景には“米中間選挙(来月6日)への警戒感”が透けて見えます。このため“株安の連鎖”は一旦収まった印象があるものの、まだまだ予断を許さないところです。

ただし先週も記したように、筆者は「45日ルール(決済期限は15日)を見据えた、ファンドの利益確定売り」が大きく絡んでいると考えています。想定以上の動き(まさかここまで一気に下がるとは…)でしたが、仮にこの見方が正しいとすれば“日柄の大部分はすでに経過”してしまっています。

…となると、冒頭で記した「極めて稀なテクニカル」というテクニカルはそのままであり、今回の急反落で“ある程度は手当てされた”としても、需給面から見た「ドル買い遅れ」も残存しています。前記「45日ルールの期限切れ」と共に、来週は「米為替報告書の公表」も予定されますが、すでにリスクを織り込んできただけに、サプライズは“ネガティブよりポジティブ”という見方もできます。つまり“底打ち⇒急反発”となるかは別にしても、ここから先は“下値は支えられやすい”と考えることは、十分可能ということになります。

 後は「“株安の連鎖”を見極めながら…」ということにはなりますが、「(今回の急落は)あくまでポジション調整の一環」と見て対峙したいところです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
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