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第541回 あぁ、底割れ ―  “安易な買い拾いは禁物”、ただし“パニック”さえ収まれば…!?

2018年12月21日

 “フォールス・ブレイクアウト(12/6安値&12/10安値)”を背景に順調に値を戻していたドル円。しかし“10/4高値-11/12高値を結ぶトレンドライン(当時113.90円水準)”には届かず、そして注目のFOMCを経て“底割れ”となりました。“100日移動平均線(当時112.40円)”を明確に割り込んだドル円は、“112円割れ”に留まらず、“110.810円(12/20安値)”“110.810円”まで一時売り込まれています。

 “米中貿易摩擦問題/米景気後退リスク”に加えて“米景気支援に前向きではないFRBの金融スタンス(FOMC)”、さらには“米政府機関閉鎖の可能性(予算問題)”まで重なるなど、“株安の連鎖”を招く材料には事欠かない状況は続いています。イメージは「ポジティブには反応しづらい、しかしネガティブには反応しやすい」が続いている格好といえます。しかし、そしてそれでも“騒ぎ過ぎ/往き過ぎ/悲観し過ぎ”の印象があるのは否めないところです。

 まず今回のパニックの直接的な要因は“FOMC”といえます。そして“ドットチャート(金利見通し)の引き下げ”よりも、“経済成長見通し/インフレ見通しの下方修正”が影響したと見られるところです。しかし「緩める一方」だったバーナンキ議長、「出口に向けた地ならし」に注力していたイエレン議長に比べて、パウエル議長の役割は「ブレーキを踏む」ことです。難しいのは当たり前であり、今回はそれが“失望売り”につながったに過ぎません。しかし“金利上昇局面は終わりに近い”といったシグナルはしっかりと伝わったはずですので、NYダウに関しては“徐々に見直しが入る”と考えることが可能です。

 なによりFOMCで示されたのは、“米景気減速”であって“米景気後退(いわゆるリセッション)”ではありません。「今後の経済指標を鑑みて判断」とされていることからも窺える中、それでも現在のマーケットは“米景気後退”一色に傾斜しているといわざるを得ません。“株安の連鎖⇒リスク回避⇒パニック”につながっているとしても、やはり違和感を覚えるところです。

 もっともこういう展開になってしまえば、“なかなか動きづらい”のは事実です。「下げ止まりを確認してから…」、少なくとも「パニック売りが落ち着いてから…」と考えるならば、もう少し懸念が引っ張られる(尾を引く)可能性は残ることになります。それでもオシレータ-系テクニカルは軒並み“売られ過ぎ”を示しており、昨日は“200日移動平均線(本日は110.906円)”で下げ止まったようにも見えます。

 三役逆転が再点灯した“日足・一目均衡表”/ネガティブ材料には事欠かない“ファンダメンタルズ”等、反発しても「ポジション調整の範囲内」と受け取られる可能性はまだ高そうですが、「パニックさえ収まれば…」への期待が上回ると考えたいところです。少なくとも「このまま110円の大台割れを窺う」の確率よりは…。


※当コラムは毎週金曜日の更新です(金曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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