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第544回 “上値が重い”が想定される来週だが…? - それでも「戻り売りではなく、押し目買い」…!?

2019年01月11日

 “スタート地点(108.50-60円水準)”を超えたことで「これは…」との期待も膨らみましたが、フラッシュ・クラッシュ後の戻りは“109円乗せ”で一旦終了しました。根強い先行き不透明感から伸び悩むと、その後はFOMCメンバーの相次ぐハト派発言を背景に“ドル売り”が勝ったからです。“108円ライン”を割り込んだドル円は“107.771円”まで押し下げられました。もっとも「バランスシート縮小を継続」とのパウエルFRB議長発言(10日)は、タカ派寄りと捉えられました。株価堅調(NYダウは5日続伸)も後押しとなり、ドル円の下値は支えられ続けています。

 “金利面からくるドル売り”と“株価堅調⇒リスク選好を背景にした円売り”がせめぎ合いから、方向感が定まりづらいのは事実です。さらに米政府機関の一部閉鎖は長期化/米中貿易戦争の行方、さらにはEU離脱案(Brexit)の英下院採決(15日)を控える状況下では、再びリスク回避ムードが強まる可能性も否めないところです。“上値の重い”が続いているのは、このためです。

 もっとも「下値を模索するも、跳ね返される」といった動きは、一応“パニックは収まった”と考えるのが自然です。それでいて“下方向一辺倒”というマーケットの思惑は、やはり違和感を覚えるものです。

 当面“力強いドル買い”が見込みにくくても、それで“総悲観(下方向のみを志向)”するのは短絡的…。しかも上記要因が何か一つでも好転すれば“ドル円のサポートとして機能”する可能性は高い…。「下値は浅い(深堀りはしない)」「戻り売りではなく、押し目買い」と見て、混沌するマーケットに臨みたいところです。もちろんリスク回避に向けた対応を、しっかりと行いながらですが…。


※当コラムは毎週金曜日の更新です(金曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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