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第545回 “戻りの急所(分水嶺)”に急接近 - ここを突破できれば“売り方の尻に火がつく”…!?

2019年01月18日

 緩やかに、緩やかに…、ドル円は上値を探っています。8日に109円台を回復した後、Brexitを巡る英下院採決に向けて再び押し下げられましたが、そこが底でした。その後は「知ったら終い」よろしく、「噂で売って、事実で買い戻す」を地で行く展開が続いています。

 もちろん「米利上げ休止観測」は払拭されたわけではなく、「米政府機関の一部閉鎖」も長期化が懸念されています。「Brexit問題」もまだどうなるかわかりませんので、『上値は重い』『押し目買いより、戻り売り』との見方が多いのは事実です。しかし「ビッグイベントをこなした」ことで、リスク・センチメントは“明らかに改善”しています。

 特に「ブラックアウト期間入り(今回は22日~)」を控えた状況を考えれば、「米利上げ休止観測」がさらに拡大する可能性は“急速に減退”と考えることが可能です。「劉鶴・中国副首相の訪米(30-31日)」も控えていますので、「米中貿易戦争」にしても“憶測で揺れ動けど、決定的なネガティブは台頭しない”と見ることも可能ということになります。「米政府機関の一部閉鎖」は懸念として残り続けますが、それだけで“リスク回避姿勢”へ再傾斜するというのも…?

 それでいて先週までリスク・センチメント悪化を背景に、月末にかけては本格化する「米企業の決算発表」に対する期待感は“それほど高まっていない”のが実状です。“大きく悪化すればネガティブ”となるのでしょうが、“そうでなければ(仮に予想通りでも)ポジティブに反応しやすい”と見ることも…?

 テクニカル的に見ると、“20日移動平均線(本日は109.295円)/日足・一目均衡表基準線(同109.397円)”を上回りましたので、次なる上値メドは“週足・一目均衡表先行スパンの上・下限(109.683-109.770円)”ということになります。そして前記『上値は重い』『押し目買いより、戻り売り』との見方を考えれば「ここで押さえ込まれる」という可能性は残りますが、突破すれば「いよいよ売り方の尻に火がつく」…?

 “戻りの急所(分水嶺)”に差し掛かる状況ですので、現時点では『突破できるかは微妙』といわざるを得ませんが、『リスク回避に傾斜(大きく下がる)』が避けられる可能性が高い以上、『高値を追う』ではなくても、少なくとも『戻り売りではなく、押し目買い』で臨みたいところです。多数派の見方に逆らう格好になりますが…。


※当コラムは毎週金曜日の更新です(金曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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