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第546回 いよいよビッグイベント到来 - 「知ったら終い」が炸裂する…!?

2019年01月25日

 “戻りの急所(分水嶺)”に急接近したものの、その後のドル円は“足踏み”が続いています。“リスク回避ムード”は和らいでいるものの、“上値を追う材料”は乏しく、“109.80-110.00円に展開する分厚いドル売りオーダー”をこなし切れていないのが実状だからです。3つのビッグイベント(Brexitの代替案再採決:29日/FOMC:29-30日/米中通商協議:30-31日)を控えていることも、“上値を押さえる要因”として機能しているのも否めないところです。

 ただしそのビッグイベントが、来週はいよいよ相次ぎます。「結果は出るまでわからない」という面があるのは事実ですが、「知ったら終い」という可能性を秘めているのも、また事実です。なぜなら“いかなる思惑(ネガティブ含む)”であっても、「織り込んでしまえば材料視されない」「却って巻き戻し要因となる」ということが往々にしてマーケットでは発生するからです。事実、15日の英下院採決では「(Brexit協定案が)大差で否決」とされたものの、その後は“リスク・センチメントが大きく改善”“ポンドが巻き戻された”のは記憶に新しいところです。

 テクニカル的に見ると“週足・一目均衡表先行スパン上限(本校執筆時は110.042円)”が先週から切り上がっていますので「まだ上に抜けたわけではない」ということになります。このため「ここで押さえ込まれる」という可能性は残るのは事実であり、もしかすると「上値が重い」を背景に「一旦、下値を窺う」という局面があるかも知れません。しかし「落ち着きを取り戻した米株式」「ユーロ売りを背景にしたドル買い」が並行している状況を考えれば少なくとも「大きくは崩れない」と考えるのは何も無理筋ではありません。

 もちろん「方向感が定まらない(揺れ動き)」が現時点の基本ですが、「ブレイクするならば下ではなく上」と見て、混迷するマーケットに臨みたいところです。冒頭で記した“109.80-110.00円に展開する分厚いドル売りオーダー”と表裏一体とされる“ストップロス・オーダー”を、このまま短期筋が放っておくとも思えませんので…。


※当コラムは毎週金曜日の更新です(金曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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