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第549回 失速したドル円 - それでも悲観する必要なし…!?

2019年02月15日

 「109円台での膠着」を上に抜けたドル円は、順調に“111.123円”へと上値を伸ばしました。しかしながら上昇もそこまで…。「米小売売上高の大幅悪化(-1.2%)」をキッカケに、失速に転じました。「株高の連鎖」が止まったことも足を引っ張り、“110円前半”へと急速に値を落としています。

 「“200日移動平均線(本日は111.290円)”に届かずに失速」といった格好ですので、テクニカル的には「もう一段の下値追い(目先の天井を打った)」と見るのは、あながち荒唐無稽ではありません。ただ、本当にそうでしょうか…?

 「米国債の利払い/償還日」である本日(15日)を前に、“レパトリエーション(本国への国内回帰)”が意識されやすかったのは事実です。また「米3連休前の週末(18日プレジテント・デーで米国市場休場)」でもありますので、“利益確定売り”が意識されやすい日柄でもありました。「投機筋の円ショートも急減(年末は10万枚超⇒2/12公表:1/15段階で4.6万枚)」していますので、“ポジション調整での急落は期待薄”、少なくとも“仕掛け的な円買いは入りづらい”と考えることも可能な状況です。何より「111円台での上値期待は希薄」だったという実状があります。つまり“失望は限定されやすい”と見ることも、可能ということになります。

 もちろん「米小売売上高の大幅悪化」がキッカケですし、「株高の連鎖」も止まっている状況でもあります。このため“すぐさま持ち直すのは期待薄”と考えざるを得ないところはありますが、それでも“大きく崩れるも期待薄”と見て、“次なる材料の出現”を待ちたいところです。“高いところは付いていかず”、それでいて“押したところは買い拾い”を基本としながら…。


※当コラムは毎週金曜日の更新です(金曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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