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第557回 同じ値位置だが「先週末とは大きく異なる」…? - いよいよ「年初来高値更新」が見えてきた…!?

2019年04月12日

 一気に上値を突破できなかったドル円は、懸念した通りに“利益確定売り”に押されました。これに「IMFは世界経済成長見通しを引き下げ」「米国はEU製品に110億ドルの報復関税を導入」、さらには「Brexit関連の混迷」まで加わりました。ドル円のセンチメントは急速に悪化し、次第に“リスク回避⇒円買い”が優勢となる中、週央(10日)には“110.841円”へと下落しました。

 しかし「ビッグイベント(ECB理事会/EU首脳会議/FOMC議事録)通過」に伴う“材料出尽くし”、「好内容の米経済指標(米CPIは2018年1月来の+0.4%/米新規失業保険申請件数は1969年10月来の19.6万件)」を背景にした“米10年債利回りの上昇”もあり、本稿執筆時には“111.87円水準”へと値を戻しています。

 見事な(綺麗な)「往って来い」を演じた格好といえますが、前半(下落)が「リスク回避に伴う仕掛け的な円買い」、後半(反発)が「その巻き戻し(ショートカバー)」という面が拭えない以上、ここからのさらなる上値追いは“微妙(一筋縄ではいかない)”という面があるのは否めないところです。

 しかし先週末と比べると、大きく異なる点が2つ…。「反落を経た上での反発」というチャート形状と、そして世界経済失速への疑念を後退させる「好内容の米経済指標」の存在です。「200日移動平均線(本日は111.503円)を再び上抜け」というテクニカル的な後押しまで考えれば、さらなる上値追いは“十分可能”…?

 先週末と同じ値位置ではありますが、周辺のマーケット環境は大きく異なります。「ショートカバー」のイメージが強いだけに“上値が重い”が継続する可能性はゼロではありませんが、その分だけ、抜けた際の「ストップロス」も大きいのも事実です。いよいよ「年初来高値更新」が見えてきた…!?


※当コラムは毎週金曜日の更新です(金曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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