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第561回 どちらも「深追いは禁物」 - ただリスクは「下よりも、むしろ上」…!?

2019年05月17日

 「ダウンサイド」にばかり目が行っていましたが、やはりリスクは「アップサイド」でした。週初(13日)に“109.022円”まで下値を拡大したものの、その後は緩やかに値を戻し、そして本日(17日)には“110.031円”へと値を戻しています。

 ただ、「米中を巡る先行き不透明感」が払拭されたわけではありません。このため“上値の重さ”は相変わらずであり、“戻り売り”が囃されやすいのも事実です。しかし先週の当欄でも記したように、トランプ米大統領発言は「対中強気発言の後、すぐさまフォローが入る」ということが少なくありません。“好悪入り混じる”といった展開になりやすく“思ったほど下がらない”といった展開もここからきています。そう考えると、少なくとも「リスク回避一辺倒」は想定しづらい…。

 もちろん当該見方は、「アップサイド(リスク選好)」でも同じことがいえます。このため昨日から続く“株高⇒リスク選好⇒円売り”といった流れも、「そう長くは続かない」「リスク選好一辺倒には傾斜しない」と考えておく必要はあります。しかし「すぐに払拭される」といった類の話(懸念)ではないだけに、“上値は重い”と見方が囃されやすいのは事実。それでいて“下値は浅い”となれば、「ドル売りポジションは溜まりやすい」…?

 どちらから(ドル売り/ドル買い)でも狙えるマーケット環境とは考えますが、どちらにしても「深追いは禁物」と考えながら、神経質なマーケットに臨みたいところです。リスクは「下よりも、むしろ上」を頭の片隅に残しておきながら…。


※当コラムは毎週金曜日の更新です(金曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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