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第567回 懸念より期待が大きい…? - ただし慎重な立ち振る舞いを…!

2019年06月28日

 G20ならびに米中首脳会談を控え、今週は“動きづらい(様子見ムード)”となるかと見られました。しかしその予想に反し、実際は“大きく揺れ動き”ました。「(投機筋の)仕掛け的な動き」による“107円割れ”と、そして「過度の米利下げ観測後退」に伴った“108円越え”です。

 前者のキッカケとなったのは、『イラン最高指導者/外相/革命防衛隊に金融制裁発動』『日米安保は不平等、破棄する可能性』『中国大手3行、米金融システムから遮断の可能性』との報道でした。これを背景に“107円割れ”へと誘われていった訳ですが、しかし「(少なくとも)日米安保は飛ばし記事」との見方が強まるにつれて、“下げ渋り”に転じていきました。
 
 一方、後者のキッカケになったのは、『次回FOMCで50bpの利下げは不要(ブラード・セントルイス連銀総裁)』『金融緩和の必然性を精査しているが、過剰に反応しない(パウエルFRB議長)』との発言でした。特にブラード発言は「(最もハト派の同氏でも)50bp利下げは見ていない」との思惑につながり、すでに織り込まれていた利下げ観測が急低下。“巻き戻し”へとつながりました。

 もっとも「107円割れ(約6時間)/108円超(約4時間)」という“滞空時間”を考えれば、「(現状では)どちらも往き過ぎ」「107円台は居心地のいい水準」と見ることも可能です。つまり「同レンジから脱却できるか?」が今後のポイントであり、「それはいつか?」を探るのが「米中首脳会談」ということになりそうです。

 こればっかりは結果を見るまでわかりませんが、『米中は貿易戦争停戦で暫定合意』との報道が事前に流れています。「決裂」ともなれば“年初来安値(1/3のフラッシュクラッシュ)”を意識した展開に発展しかねませんが、「協議継続(発動先送り)」ならば“影響は限定的、「発動見送り」ともなれば“ギャップアップ”も期待されるところです。「複雑な状況(協議継続+関税は10%に引き下げて発動)」の可能性もなくはありませんが、慎重に結果を見極めながらも“もう一段の戻り”を試す展開に期待したいところです。


※当コラムは毎週金曜日の更新です(金曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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