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第579回 “次の材料”を探っているが、来週は“材料不足”…!?

2019年09月20日

 注目のFOMCは「25bp利下げ」が実施されたものの、“想定通り”ということもあり、特に材料視されることはありませんでした。材料視されたのは「金利見通し(ドット・チャート)」であり、「米金利先安観」はさらに巻き戻されています。

 同見通しでは、「今回の利下げですでに中央値(1.75-2.00%)に達した」ことが示されたからです。もちろん「年内あと1回利下げ」を“7人”が想定していることも示されていますが、一方で“5人”は「年内にも利上げが必要(残り2回しかないのですが…?)」を示しており、「FRBはこれ以上の利下げは想定していない」との思惑を台頭させたからです。全体的には“中立”といえる内容ではあるものの、「米金利先安観」を過度に織り込んできたマーケットは“タカ派寄り”と捉え、ドルは買い戻しが優勢となっています。

 一方、日銀金融政策決定会合は「据え置き」でした。大方の予想通りではありますが、一部で「今回の追加緩和」「(少なくとも)次回の追加緩和示唆」が期待されていただけに、“失望(緩和期待の後退)⇒円買い戻し”が先行しています。こうしてドル円は、前者で“108.50円手前”へと上昇、一方後者で“107.80円水準”へと下落しており、「上値は重いが、下値も堅い」を地で往く動きといえます。

 一連の「金融政策イベント」を終えて、マーケットは“次の材料”を探っている印象があります。しかし米経済指標は「今週に比べて小粒」の印象が否めず、現在行われている「次官級米中通商協議」も「10月上旬予定の閣僚級米中通商協議に向けた準備会合」の意味合いが強いと見られます。トレンドを形成するような「決定的な材料」が跳び出す可能性は低いと考えるのが自然といえます。

 「米年内利下げの確率」は依然として“64.4%(本稿執筆時)”が織り込まれたままですので、“もう一段の巻き戻し”は十分に期待できる局面とは考えます。しかし“材料不足”と見られる来週においては“動きづらい(方向性を探る)”を地で往く展開を想定すべきかもしれませんね。「米中関連のヘッドライン」には警戒をしながら…?

連載終了のお知らせ

本コラム「武市のなぜなにFX」は、次回9月27日更新予定の第580回をもちまして終了いたします。
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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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