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マネパ為替分析 日刊レポート

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行き詰った際の「テーマ変わり」は“プラス”…!?

2021年03月31日

◆ 再び“リスク回避姿勢”へ…

「トランプ大統領退院」を背景にした“巻き戻し”でしたが、早くもNYタイム終盤には「次なる材料」にて崩れました。

 『ペロシ下院議長(民主党)は誠意をもって交渉していない』
 『米追加経済対策協議を大統領選後まで停止』

トランプ大統領が発したこのコメント(ツイート)は、マーケットを再び“リスク回避姿勢”へと誘いました。
上昇していたNYダウは“急反落(高値から△600ドル強)”、ナスダックも“大幅下落(△1.89%)”となる中、クロス円通貨は軒並み“下落”に転じました。
一方で「綱引き状態」のドル円にとっては“円売り⇔ドル売り”が“円買い⇔ドル買い”に転じたに過ぎないだけに、「大きな動意」につながることはありませんでした。
“105.468円”へと幾分値を落とす場面こそ見られたものの、“105.60円”を中心としたレンジから大きく外れることはありませんでした。


◆ “綱引き”は変わっていないが…? - ドル円

期待されていた「米追加経済対策」が否定されたことを考えれば、“リスク回避姿勢”は継続しやすいと見るのが自然です。
特に東京タイムは“円主導(円買い)”になりやすいだけに、「株安の連鎖」を注意深く見守る必要があります。
しかし欧州タイム以降には“ドル主導(ドル買い)”になりやすいことを考えれば、そこまで神経質になることはない…?
それでいて「重要な節目(分水嶺)」にぶち当たり、行き詰まっていたドル円にとって、当該「姿勢の変化(リスク選好→リスク回避)」はプラスに働く可能性が…?

オーダー状況的には“変化なし(105.70円超にドル売り/105.30-00円にドル買い)”と聞き及びますので、基本は「当該レンジ内で揺れ動き」は変わらないと見られます。
しかし材料が変わったことで、昨日に比べて「上方ブレイクへの期待」も幾分ですが芽が出てきたようにも感じます。
「過度な期待は禁物」ではありますが、その点を注意深く、本日は見極めていきたいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:106.385(9/7-8高値、+2σ)
上値4:106.293(9/10-11高値)
上値3:106.165(9/14高値、日足・一目均衡表先行スパン上限、ピボットハイブレイクアウト)
上値2:105.942(ピボット2ndレジスタンス、+1σ、大台)
上値1:105.812(9/15高値、9/30高値、10/5-6高値、日足・一目均衡表先行スパン下限、50日移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:105.634
下値1:105.468(10/6安値、週足・一目均衡表転換線、10/2~10/5の38.2%押し水準、ピボット1stサポート)
下値2:105.364(10/2~10/5の50%押し、10/5安値、日足・一目均衡表転換線、20日移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値3:105.262(10/2~10/5の61.8%押し、日足・一目均衡表基準線)
下値4:105.160(ピボットローブレイクアウト)
下値5:105.000(大台、-1σ)

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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