FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

マネパ為替分析 日刊レポート

最新の記事

「次の材料待ち」も、下方向には「よりパワーが必要」…!?

2021年03月31日

◆ 人民元主導は一服も、今度はリスク選好が… - ドル売り

『為替フォワード準備金要件を撤廃(中国人民銀行)』の影響もあり、先週末からマーケットを賑わした“人民元急騰→ドル売り”は緩和しています。
しかし「米追加経済対策の悲観論」は幾分和らぎ、さらに翌13日から始まる「米企業決算への期待感」が台頭したことから、今度は“リスク選好姿勢”が活発化しています。

米株式は“続伸”、為替では“ドル売り/円売り”が進行する中、ただNYタイムは「ドル主導になりやすい」ということもあり、ドル円は“105.241円”へと押し下げられていきました。
もっとも“綱引き(ドル売り/円売り)”である状況に変化はなく、このため“一方向への動意”は限定されているのが実状です。


◆ 再び「人民元の動意」に回帰する…?

米株高は「日経平均反発→東京タイムは円主導(円売り)になりやすい」要因といえますが、しかしすでに織り込まれている印象が否めません。
このため東京タイムの関心は「人民元の動向」に戻りやすいと見るのが自然です。

先ほど設定された基準値は“人民元安方向(6.7296元)”に設定されたものの、昨日終値に比べると“人民元高水準”とマチマチだったこともあり、反応は限定されています。
このため「中国9月貿易収支(予想は600億ドル)」の乖離具合に注目ということになりますが、ただそれを除けば本日も材料は乏しい…?


◆ それでもテクニカル的には「上下共に限定的」…!?

“9/21~10/7の50%押し(105.053円)”とも合致する“心理的な節目(105.00円)”を割り込むには、「新たな材料が必要」と見るのが自然です。
一方で仮に「ドル売り一服→反発」になったとしても、“10/8~10/12の61.8%戻し(105.776円)-日足・一目均衡表先行スパン下限(105.843円)”を突破するのは「現在の材料で容易ではない」…?

あくまで「次なる材料次第」ということになりますが、跳び出すまでは「105円前半を中心としたレンジ(膠着)」を想定しておくべきかもしれません。
ただ力関係を見れば、「下方向への材料により大きなパワーが求められる」とは考えますが…。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:105.843(日足・一目均衡表先行スパン下限)
上値4:105.776(10/8~10/12の61.8%戻し、50日移動平均線、+1σ)
上値3:105.674(10/8~10/12の50%戻し、10/12高値)
上値2:105.572(10/8~10/12の38.2%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:105.472(週足・一目均衡表転換線、日足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:105.325(20日移動平均線)
下値1:105.241(10/12安値、日足・一目均衡表基準線)
下値2:105.053(9/21~10/7の50%押し、大台、ピボット1stサポート)
下値3:104.933(10/2安値、ピボット2ndサポート、-1σ)
下値4:104.825(9/23安値、9/21~10/7の61.8%押し)
下値5:104.644(ピボットローブレイクアウト)

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


【パートナーズFXおよびパートナーズFXnano】
パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。但し、一般社団法人金融先物取引業協会が為替リスク想定比率を算出していない通貨ペアにつきましては、一般社団法人金融先物取引業協会と同様の算出方法にて当社が算出した為替リスク想定比率を使用しております。取引手数料は無料です。なお、外貨両替については1通貨あたり0.20円、受渡取引については1通貨あたり0.10円の手数料をいただきます。

【CFD-Metals】
CFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。

【証券】
国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。有価証券のお預りが無く、一定期間証券口座のご利用が無い場合等は、別紙 ①「手数料等のご案内」に記載の 証券口座維持管理手数料1,100円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

【暗号資産CFD】
暗号資産は法定通貨(本邦通貨又は外国通貨)ではなく、特定の者によりその価値を保証されているものではありません。暗号資産は、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。暗号資産CFDは、取引時の価格の変動により、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。暗号資産CFDの取引に必要な証拠金は、取引の額の50%以上の額で、証拠金の約2倍までの取引が可能です。取引にあたり、営業日をまたいで建玉を保有した場合にはレバレッジ手数料が発生します。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人日本暗号資産取引業協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > マネパの為替分析 日刊レポート > 「次の材料待ち」も、下方向には「よりパワーが必要」…!?