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突破するには「もう一つポジティブが必要」…!? - ドル円

2019年10月16日

◆さらなる“リスク選好⇒巻き戻し” - 108円後半へ続伸

「合意なきBrexit懸念」は昨日も後退し、“リスク回避の巻き戻し”は継続しました。
「好内容の米企業決算」を背景に、“株高(NYダウは230ドル超の続伸)”も後押しとなった印象があります。
このためドル円は“先週末高値(108.622円)”を上回り、“108.897円”へと上値を伸ばしています。

一方“次なる上値メド(200日移動平均線:昨日は109.063円)”を窺うには至っておらず、手前の“大台ライン(109.00円)”にも到達しておりません。
このため“堅調推移”は続いているが、“上値の重さ”も相変わらずといった様相ともいえます。 

◆ただし現時点の“楽観”は「届かなかった際の懸念」を促す…? 

想定以上に“楽観(期待感増大)”へと傾斜してしまった格好といえますが、しかし昨日も記したように、現時点での傾斜は「いささか疑問が生じる」と見ざるを得ないところがあります。
「EU首脳会議(英-EU間の合意)」は依然として“不透明”であり、仮に合意されても「英議会が承認しない可能性」は残存します。
“第1段階合意に過ぎない”という「米中通商協議」の弱みを踏まえれば、決して「“楽観”に傾斜できる状況ではない」ともいえるからです。

もちろんマーケットは“流れ(思惑)”が中心ですので、このまま“200日移動平均線(本日は109.068円)”を窺わないとは限りません。
しかし“楽観”に傾斜している現状を踏まえれば、「このまま突破といったシナリオは描きづらい」、逆に「届かなかった際は要注意」といわざるを得ないところもあります。

基本的には「堅調推移は続く」と見ていますが、少々警戒をしつつ、ことの成り行きを見守りたいところです。
新たなポジティブが跳び出すのを、期待しながら…。 

◆ドル円 抵抗・支持ライン 

上値5:109.620(5/31高値)
上値4:109.547(50週移動平均線、月足・一目均衡表基準線)
上値3:109.315(8/1高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:109.114(ピボット1stレジスタンス、200日移動平均線)
上値1:109.000(大台)
前営業日終値:108.851
下値1:108.606(+2σ)
下値2:108.421(週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート
下値3:108.339(+1σ)
下値4:108.154(10/15安値)
下値5:108.034(10/14安値、10/3~10/15の38.2%押し、大台) 

※日本の祝日は更新をお休みいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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