◆ “上値の重さ”優勢だが…?
先月末(7/31)のNY市場を起点とした「株高の連鎖」は、昨日も続きました。
ただし昨日は「米追加経済対策」を巡る思惑から、「米国債利回りの低下(3/9以来の0.50%)」も目立ちました。
このため“ドル売り”がより進行する格好となり、ドル円は“105.637円”へと押し下げられていきました。
◆ ファンダメンタルズ&テクニカル共に“下値追い材料”とはいい切れない…?
「米議会の休会入り(サマーバケーション、8/7~)」が控えていますので、「このまま合意できず→米景気回復に急ブレーキ」が意識されるのは否めないのは事実です。
このため「日米金利格差縮小」がさらに鮮明となれば、ドル円も“もう一段押し下げ”となってもおかしくないところでもあります。
しかし冒頭で記した「株高の連鎖」は続いており、“ドル売り”のみならず“円売り”も促されています。
もう一つ、「2日連続の上髭」からは“上値の重さ”が意識されるものの、一方で先週末に描かれた「逆襲の長大陽線」は否定されておりません。
それでいて前記“昨日安値(105.637円)”は、“7/31~8/3の38.2%押し(105.594円)”とほぼ合致しています。
「ADP雇用統計/ISM非製造業景況指数」を控えたスケジュール感まであわせて考えれば、“様子見ムード”が台頭してもおかしくない…?
もちろん“上値の重さ”が意識されているだけに、「ここで下げ止まる」とはいい切れないところがあるのは事実です。
それでも「このままズルズルと下値追い」と見るのは、少なくとも“眉に唾つけて”見る必要がありそうです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:106.467(8/3高値)
上値4:106.371(20日移動平均線、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:106.194(8/4高値、日足・一目均衡表基準線、8/3~8/4の61.8%戻し)
上値2:106.052(8/3~8/4の50%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:105.954(8/3~8/4の38.2%戻し、大台)
前営業日終値:105.731
下値1:105.637(8/4安値、7/31~8/3の38.2%押し水準)
下値2:105.527(日足・一目均衡表転換線、8/3安値、-1σ、ピボット1stサポート)
下値3:105.325(7/31~8/3の50%押し、ピボット2ndサポート)
下値4:105.055(7/31~8/3の61.8%押し)
下値5:104.957(ピボットローブレイクアウト、大台)
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プロフィール
武市佳史(たけちよしふみ)
大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。
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