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マネパ為替分析 日刊レポート

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“急転直下”だが、“織り込み済”には要注意…!?

2020年08月31日

◆ 米金融緩和長期化+アベノミクスの逆流 - 105円前半へ急反落

 『安倍首相、辞任の意向固める』

東京タイム中盤に飛び出したこのリーク情報は、マーケットの流れを一変させました。
“リスク回避(円買い)”が瞬間的に進行する中、“米景気回復に後押し(ドル買い)”を押しのけて、“米金融緩和長期化(ドル売り)”が蒸し返されたからです。
“106.945円”まで上値を伸ばしていたドル円は、“105.200円”へと一気に押し下げられていきました。

◆ ただし見解は割れている…

一方で“米金融緩和長期化”の背景である「パウエル発言(2%超も容認)」に関しては、FRB内での見解が割れています。

 『“若干(0.25%)”は上回っても問題ない(カプラン・ダラス連銀総裁)』
 『“0.5%”は容認できる(ブラード・セントルイス連銀総裁)』
 『水準ではなく“ペース”が重要(ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁/メスター・クリーブランド連銀総裁)』

この「見解の不一致」は“一方向への動き”を阻害する要因として機能しているため、前記“ドル売り+円買い”もそう長くは続いておりません。

◆ それでいて、ここまで押せば…?

もちろん“米金融緩和長期化(ドル売り)”は根強く、これに“アベノミクスの逆流(円買い)”を考えれば、“上値の重さ”を払拭することは容易ではありません。
それでも“織り込み済”の可能性を考えれば、“さらなる下値追い”を懸念するよりは、“往き過ぎ→巻き戻し”を期待する局面…?

オーダー状況を見ると、“105円ライン”にはまとまった規模のドル買いオーダーが展開しています。
「月末要因(スポット取引ではすでに9月入りしていますが…)」によるフローには注意が必要ですが、ここまで押せば“丁寧な買い拾い”で対応したいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:106.480(日足・一目均衡表先行スパン下限、50日移動平均線、週足・一目均衡表基準線、ピボット1stレジスタンス)
上値4:106.278(8/28高値後の61.8%戻し)
上値3:106.027(日足・一目均衡表転換線、20日移動平均線、週足・一目均衡表転換線、8/28高値後の50%戻し、大台)
上値2:105.867(8/28高値後の38.2%戻し)
上値1:105.614(日足・一目均衡表基準線、-1σ)
前営業日終値:105.364
下値1:105.200(8/28安値)
下値2:105.103(8/19安値、-2σ)
下値3:105.000(大台)
下値4:104.728(ピボット1stサポート)
下値5:104.498(3/13安値)

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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