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マネパ為替分析 日刊レポート

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「手控えられる」が、「不意に揺れ動く」…!?

2020年11月02日

◆ 「104円割れ」は回避も、「105円回復」にも至らず…

「リスク回避姿勢」は続いたものの、さらに悪化することはありませんでした。
「月末要因(ポートフォリオ調整)」に伴う“ドル売り”も見られたものの、「104円割れ」へと発展することはありませんでした。
このため「週末要因」に伴う“ドル買い戻し”が次第に目立ち始め、一時“104.125円”へと下落したドル円は、NYタイム中盤には“104.741円”へと巻き戻されていきました。
ただし「104円割れ」こそ回避されたものの、「105円回復」には至っていないため、“上値の重さ”も健在といった状況は続いています。


◆ 「動きづらい」が基本となるが…?

「米大統領選」を翌日に控えるスケジュール感を考えれば、本日は「積極的な取引は手控えられる」に拍車がかかる可能性が否めないところがあります。
世論調査でいくら「バイデン氏優勢」とされていても、「選挙は水物」ともされるだけに、「蓋を開けるまでわからない」というのが実状だからです。

仮に下馬評通りに「バイデン氏勝利」となったとしても、“トリプルブルー(大統領選/上院/下院全てが民主党)”と“ネジレ継続(上院/下院)”での反応は異なると見られます。
逆に4年前のように「トランプ氏逆転勝利」となる可能性はゼロではなく、何より今回は「(郵便投票に絡んで)すぐには決まらない」というリスクが存在します。
そんなタイミングで「積極的なポジション形成」というのは、さすがに想定しづらいところがあるからです。


独・仏に続き、英でも「ロックダウン(経済封鎖)」が決定されたように、「リスク回避姿勢」に傾斜しやすい地合いであるのは事実です。
しかし、そしてだからといって、「それに伴うフロー(ドル買い+円買い)に傾くと見るのもリスク」ということは、やはり頭の片隅に残しておきたいところです。
「予断を持つ」ことなく、あくまでも「(積極的な売買は)手控えられる」「(ポジション解消から)不意に揺れ動く」を基本としながら…。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:105.454(50日移動平均線)
上値4:105.160(日足・一目均衡表先行スパン下限、20日移動平均線、週足・一目均衡表転換線、10/20~10/29の61.8%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:105.052(10/26高値、日足・一目均衡表基準線、大台)
上値2:104.886(10/27高値、10/20~10/29の50%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:104.775(日足・一目均衡表転換線、10/30高値)
前営業日終値:104.678(-1σ)
下値1:104.433(10/30安値後の50%押し)
下値2:104.360(10/30安値後の61.8%押し)
下値3:104.288(ピボット1stサポート)
下値4:104.125(10/30安値、-2σ)
下値5:103.998(9/21安値、10/29安値、大台)

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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