◆ 押し下げられるも、「往って来い」
「Brexit交渉」が決裂しなかった(ただの先送りだと思いますが…)ことを好感する“ポンド買い→ドル売り”に押されて、昨日のドル円は“103.513円”へ下落する場面が見られました。
しかしながらこうした流れもNYタイム序盤で一旦止まり、その後は“104円台”へ押し戻されて昨日の取引を終えています。
◆ “リスク選好”の芽はあるが、“リスク回避”が多数派…
英米加で「コロナワクチン接種」が始まるなど、“リスク選好”の芽が出てきているのは否めません。
しかし「GOTOトラベル停止(日)」「NY再ロックダウンの可能性(米)」「限定的だったロックダウンを全土に拡大(独:16日~)」と、まだ“リスク回避”が蔓延しているのが実状といえます。
さらに「Brexit交渉」は先行きが見通せず、「米追加経済対策」もどうなるかわからないという中で、明日には「FOMC」も予定されるスケジュール感になります。
“様子見ムード”に傾きやすいと見るのが、やはり妥当な状況といえそうです。
◆ ただ「目先の下値確認」は意識されやすい状況…?
“ネックライン(11/18安値:103.651円)”を割り込んだ後に“104円台”に押し戻されたチャート形状は、「目先の下値確認」が意識されやすいと見るのが自然です。
さらに“104.00-20円台”というのは、“(終値ベースでは)7営業日連続”という水準です。
「不透明要素」を数多く抱える中で、「居心地の良さ」を鮮明にしつつある現状を踏まえれば、「方向感定まらず」から脱却するという展開は…?
あくまでヘッドライン次第ではありますが、本日は“より動きづらい”を意識すべきかもしれませんね。
昨日の動きを踏まえて、“幾分、上方向”を期待しながら…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:104.578(12/10高値、日足・一目均衡表先行スパン下限/基準線、50日移動平均線、+2σ、11/11~12/14の50%戻し)
上値4:104.461(週足・一目均衡表転換線、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:104.376(+1σ、11/11~12/14の38.2%戻し)
上値2:104.269(12/11高値、日足・一目均衡表転換線、12/2~12/14の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:104.134(12/2~12/14の50%戻し、12/14高値、20日移動平均線)
前営業日終値:104.010(大台)
下値1:103.894(200月移動平均線、-1σ)
下値2:103.688(-2σ、ピボット1stサポート)
下値3:103.513(12/14安値)
下値4:103.289(ピボット2ndサポート)
下値5:103.176(11/6-9安値)
最新の記事
それでも「方向感定まらず」からの脱却となると…!?
2020年12月15日
2021年01月18日 | “押し目買い”優勢、少なくとも“崩れない”…!? |
2021年01月15日 | ここまで押せば“押し目買い”の妙味が勝る…!? |
2021年01月14日 | 「方向感定まらず」が基本も、「104円回復」が幾分優勢…!? |
2021年01月13日 | “往き過ぎ→ポジション調整”の範囲内…!? |
2021年01月12日 | “もう一段の巻き戻し”が期待できる局面…!? |
プロフィール
武市佳史(たけちよしふみ)
大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。
FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意
FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意
パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。
取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの受渡取引に限り、1通貨単位あたり0.10円の手数料をいただきます。
パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。
CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。
取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。
〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会