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マネパ為替分析 日刊レポート

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「インフレ期待」そのものが後退したわけではない…!?

2021年03月11日

◆ “上値は重い”が、“下値の堅さ”はそのまま…

膠着…。

概ね“予想通り”だった「米CPI(コア:+0.1%)」は、「過度のインフレ期待」を後退させました。
一方で「米10年債入札」も“想定通り(不調)”でしたが、先月の「米7年債入札不調時」ほどインパクトのある弱さではありませんでした。
結果として「米10年国債利回り」には“下押し圧力(1.56%→1.50%)”がかかり、“金利選好→ドル買い”はさらに緩む格好となりました。
欧州タイム序盤には“108.916円”へと値を戻していたドル円でしたが、NYタイム中盤には“108.339円”へと押し下げられています。

一方で「米追加経済対策(1.9兆ドル相当)」は下院で再可決されており、「インフレ期待」そのものが後退(払拭)したわけではありません。
史上最高値を更新した「NYダウ&独DAX」の後押しもあり、“リスク選好→円売り”も根強い状況でもあります。
こうして“上値は重い”ものの、“下値の堅さ”も相変わらずのまま、昨日の取引を終えています。


◆ “金利選好の緩み”ばかりが目立ったが…? - “巻き戻し”に注意

こうして“相反する要因”が飛び出しましたが、昨日は“金利選好の緩み”ばかりが目立ちました。
そうなると値幅こそ“大したことない”というものの、“往き過ぎ(思惑の傾斜)”は意識せざるを得ません。
特に本日は「ECB理事会」が予定されていますが、「長期金利上昇に対するスタンス」は米欧で“大きく異なって(米:寛大/欧:警戒)”います。
「ラガルドECB総裁・記者会見」の情勢次第ではありますが、ユーロ主導で動意づく可能性は十分…。
その際に動意づきやすいのは、やはり“(思惑傾斜の)巻き戻し”…?

「米国債利回り動向/株価動向を睨みながら…」は変わりませんが、本日に関しては「ECB理事会」にも注目しておきたいところです。
「達成感の動きは短命(既に終了した?)」との意識を、頭の片隅に静かに抱えながら…。



◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:109.006(200週移動平均線、3/9~3/10の76.4%戻し、大台)
上値4:108.916(3/10高値、3/9~3/10の61.8%戻し)
上値3:108.785(3/9~3/10の50%戻し、100月移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値2:108.680(3/9~3/10の38.2%戻し)
上値1:108.550(3/9~3/10の23.6%戻し)
前営業日終値:108.402
下値1:108.339(3/10安値)
下値2:108.213(3/8安値、3/3~3/9の38.2%押し、2/23~3/9の23.6%押し、ピボット1stサポート)
下値3:108.000(大台、ピボット2ndサポート)
下値4:107.925(+1σ、3/3~3/9の50%押し)
下値5:107.816(3/5安値、日足・一目均衡表転換線)

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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