◆ “ハト派寄り”と捉えられて… - 再び“108円後半”へ
注目の「FOMC」は“どちらにも取れる”内容でしたが、マーケットは“ハト派寄り”と捉えました。
注目の「金利見通し(ドット・チャート)」は、2023年末までの利上げ予想が“増加(5人→7人)”しました。
しかし中央値が“据え置き(11人)”となったことで、“(利上げ時期)前倒し”との思惑が増幅することはありませんでした。
一方でもう一つの注目である「金利上昇への認識(パウエル議長会見)」は、引き続き“慎重姿勢”が貫かれました。
このためドル円には“下押し圧力”がかかり、「金利選好」は幾分緩和、一方で「リスク選好」は継続する中で、ドル円は“108.703円”へと値を落としていきました。
◆ ただ“どっちつかず”下での反落というのは…?
もっとも“どちらにも取れる”ということは、“下押し圧力”が加速する状況ではないということでもあります。
そう考えれば、昨日の下落も「ポジション調整の範囲内」と見るのが妥当…?
「米金融緩和長期化」への思惑が意識され続けている中、足元の「米経済回復期待」が崩れているわけではありません。
逆に“より高まった”と見るのが妥当ともいえる状況下では、ドル円も“下げ渋り→反発→上値模索”を想定すべき局面といえるかもしれません。
もちろん「リスク選好」の背景にある「株価動向」の行方と、そして昨日は“1.62%”で下げ止まり、しかしながら“1.64%”では上げ渋った「米10年国債利回り」の動向次第ではありますが…?
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:109.690(20/6/8高値)
上値4:109.552(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:109.361(3/15高値、3/17高値)
上値2:109.169(50月移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:109.000(大台、200週移動平均線)
前営業日終値:108.854(+1σ)
下値1:108.745(3/17安値、日足・一目均衡表転換線、100月移動平均線、3/10~3/15の61.8%押し水準)
下値2:108.625(ピボット1stサポート)
下値3:108.456(3/12安値)
下値4:108.339(3/10-11安値、2/23~3/15の23.6%押し、ピボット2ndサポート)
下値5:108.213(3/8安値)
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プロフィール
武市佳史(たけちよしふみ)
大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。
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