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マネパ為替分析 日刊レポート

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「いずれに放れるか?」を睨みつつ…!?

2021年03月25日

◆ “リスク回避姿勢”変わらずも、前日とは“逆”…

昨日も“リスク回避姿勢”は続きました。
ただ前日と異なったのは、“円買い”より“ドル買い”が勝ったということです。

「欧州景気後退懸念」を背景に持つユーロ、「住宅高騰抑制策」を重荷とするNZドルに対して、昨日は“ドル買い”が目立ちました。
これが幅広い通貨に対しても波及し、ドル円も“109円回復”を窺う反発を見せました。
もっとも“上値の重さ”は相変わらずということもあり、乗せ切るには至りませんでした。

なお昨日は「米5年国債入札(610億ドル)」が行われましたが、決して“芳しい”内容ではありませんでした。
ただ一部で警戒されたほどの“需要減退(→金利上昇)”は見られなかったことから、マーケットへの反応は限定されました。


◆ 本日も「動きづらい」が前提だが…? - バイデン米大統領待ち

一時“1.59%割れ”へと低下した「米10年国債利回り」は、逃避資金流入の影響もあって、昨日NYタイム序盤には“1.64%台”へと戻しました。
今朝方には“1.61%割れ”へと再び低下する場面が見られましたが、本稿執筆時には“1.62%付近”へと戻しています。
まだ「上下いずれかに放れるか?」は微妙ではありますが、急低下となる可能性は少なくとも減退したと見るのが自然…?
そうなると“リスク選好→円売り+ドル売り”の中で、“金利選好→ドル買い”が再燃する可能性もゼロではない…?

ただ本日は、「バイデン米大統領の記者会見(就任後初)」が予定されています。
「インフラ中心の成長戦略(3兆ドル規模?)」との思惑は存在するものの、逆に「当該資金確保の方法(増税?)」も燻っているだけに、発言待ちムードとなる可能性は否めないところがあります。

現在推移する“108円半ば~後半”というのは、終値ベースで“6日連続”という水準でもあります。
「上下いずれに放れるか?」を睨み、「放れた方に付いていく」が基本ということになりますが、本日も「動きづらい(膠着の中での揺れ動き)」を想定すべきかもしれませんね。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:109.296(3/18高値)
上値4:109.206(ピボット2ndレジスタンス、+1σ、50月移動平均線)
上値3:109.116(3/19高値)
上値2:108.952(3/22高値、3/24高値、200週移動平均線、大台、ピボット1stレジスタンス)
上値1:108.882(日足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:108.723(100月移動平均線)
下値1:108.611(3/23~3/24の61.8%押し)
下値2:108.402(3/23-24安値、ピボット1stサポート)
下値3:108.339(3/10-11安値、20日移動平均線、2/23~3/15の23.6%押し)
下値4:108.213(3/8安値、ピボット2ndサポート)
下値5:108.000(大台、ピボットローブレイクアウト)

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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