FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

マネパ為替分析 日刊レポート

最新の記事

テクニカル的には「下方ブレイク失敗」…!?

2021年05月12日

◆ 「株安→リスク回避」が… - 一時“108円前半”へ

見誤ったが、結果オーライ…

昨日の「FRB要人発言(ブレイナードFRB理事/メスター・クリーブランド連銀総裁等)」は、前日発言を“踏襲(想定通り)”したものでした。
幾分冴えなかった「米3年債入札」にしても、概ね“想定通り”だったといえます。
ただ“想定外”だったのは、「株安→リスク回避」でした。

前日の「米株式下落」に引っぱられた「日経平均」は、一時“△983円(大引けは△909円)”への急落を見せました。
これが欧州・米国へと伝搬し、「リスク回避→円買い」が想定以上に進行する場面が見られました。
この影響からドル円は、NYタイム中盤にかけて“108.350円”へと値を落とす動きを見せています。

一方で「米10年債利回り」は、緩やかな上昇を見せました。
このため「金利志向→ドル買い」も並行する格好となったため、“崩れる”に至ることはありませんでした。
下方ブレイクに必要な“5/7安値&4/23~5/3の61.8%押し水準(108.337円)”を割り込むことはなく、緩やかに値を戻しながら、昨日の取引を終えています。


◆ 「米インフレ懸念→テーパリング→株安」との懸念は残存するが…?

本日の注目となるのは、「米消費者物価指数(CPI)」と「米10年債入札」といえます。

前者は“前月(2018年8月以来の+2.6%)”を“さらに上回る(+3.6%)”と想定されているだけに、「米インフレ懸念→テーパリング→株安」」が加速する可能性が否めないからです。
一方で和らぐようなことがあれば、「米国債利回り上昇→金利選好→ドル買い」という逆の反応も期待される分水嶺…。
「後者(米国債入札)の結果次第」という面まで踏まえれば、“様子見(膠着)”“幾分巻き戻し(緩やかな円売り戻し)”を想定すべきところかもしれません。

「株安の連鎖」の進捗具合を見極めながらにはなりますが、少なくとも東京タイムは“その方向性(底堅い)”で臨みたいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:109.176(5/3~5/7の61.8%戻し、週足・一目均衡表転換線、100月移動平均線)
上値4:109.052(5/10高値、50月移動平均線、+1σ)
上値3:108.979(5/11高値、50日移動平均線、日足・一目均衡表転換線、大台、ピボット1stレジスタンス)
上値2:108.898(200週移動平均線)
上値1:108.718(日足・一目均衡表基準線)
前営業日終値:108.618(20日移動平均線)
下値1:108.453(5/11安値後の押し目《5/11安値後の61.8%押し水準》)
下値2:108.337(5/7安値、5/11安値、4/23~5/3の61.8%押し水準、ピボット1stサポート)
下値3:108.201(-1σ)
下値4:108.044(4/27安値、大台、ピボット2ndサポート)
下値5:107.752(-2σ)

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


【パートナーズFXおよびパートナーズFXnano】
パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。但し、一般社団法人金融先物取引業協会が為替リスク想定比率を算出していない通貨ペアにつきましては、一般社団法人金融先物取引業協会と同様の算出方法にて当社が算出した為替リスク想定比率を使用しております。取引手数料は無料です。なお、外貨両替については1通貨あたり0.20円、受渡取引については1通貨あたり0.10円の手数料をいただきます。

【CFD-Metals】
CFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。

【証券】
国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。有価証券のお預りが無く、一定期間証券口座のご利用が無い場合等は、別紙 ①「手数料等のご案内」に記載の 証券口座維持管理手数料1,100円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

【暗号資産CFD】
暗号資産は法定通貨(本邦通貨又は外国通貨)ではなく、特定の者によりその価値を保証されているものではありません。暗号資産は、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。暗号資産CFDは、取引時の価格の変動により、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。暗号資産CFDの取引に必要な証拠金は、取引の額の50%以上の額で、証拠金の約2倍までの取引が可能です。取引にあたり、営業日をまたいで建玉を保有した場合にはレバレッジ手数料が発生します。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人日本暗号資産取引業協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > マネパの為替分析 日刊レポート > テクニカル的には「下方ブレイク失敗」…!?