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マネパ為替分析 日刊レポート

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流動性低下時は「両極端」…!?

2021年05月31日

◆ “上値の重さ”は相変わらずだが… - 一時“110円台”

前日の流れを引き継いだドル円は、“大台(110円)”を突破すると“110.197円”まで上値を伸ばす場面を見せました。
“1992年7月以来最高(+3.1%)”を記録した「米PCEコア・デフレータ」も、後を押ししたと見られるところです。

一方で「米インフレ上昇は一時的」との見方は根強く、米・英3連休を控えた「スケジュール感(ポジション調整)」も重石となりました。
次第に“伸び悩み”へと転じると、“1.60%超”を維持できなかった「米10年債利回り」に引っ張られ、“109円台”へ押し戻されて先週末の取引を終えています。


◆ 「結果を見てから…」になりやすいが…? - 米経済指標

本日は「米・英休場(メモリアルデー/スプリングバンクホリデー)」となりますので、欧州タイム以降は特に“流動性低下”が否めないところがあります。
このため「東京タイムにどこまで動けるか?(動意づくか?)」がポイントと見られますが、注目度の高い米経済指標(ISM製造業/非製造PMI、ADP雇用統計等)は“明日以降”というスケジュール感でもあります。
「金利格差」をテーマとするには、「結果を見てから…」と考えるのが自然かもしれません。

ただ「テーパリング(金融引き締め)から最も遠い位置にいるのは日本(円)」との認識は変わらない中、マーケットは「思惑で動く」ものです。
さらに流動性が低下する際の動き方というのは、「両極端(動意薄 or 些細な要因で急変動)」になりがちです。
つまり「動かない」と現時点で決めつけるのは…?

現在“109.940円”で展開している「月足・一目均衡表先行スパン下限」は、明日からは“109.751円”へわずかに低下します。
つまり「下値を維持できるか?」の意識(ポイント)も、わずかながらも切り下がります。
“上値の重さ”は意識され続けると見られますが、“(同水準を意識した)押し目買い”で目先は臨みたいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:110.385(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:110.197(5/28高値)
上値3:110.090(5/28高値後の76.4%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:110.000(大台、5/28高値後の61.8%戻し)
上値1:109.940(月足・一目均衡表先行スパン下限、+2σ)
前営業日終値:109.850
下値1:109.742(5/28安値)
下値2:109.662(ピボット1stサポート)
下値3:109.572(5/25~5/28の38.2%押し、+1σ)
下値4:109.475(ピボット2ndサポート)
下値5:109.379(5/25~5/28の50%押し、日足・一目均衡表転換線)

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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