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マネパ為替分析 日刊レポート

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「何らかのヒントが得られるか?」が関心事である以上…!?

2021年06月16日

◆ 完全に“膠着” - 110円付近

「FOMC」を控える状況下、やはり昨日は「積極的なポジション構築」が手控えられました。
「米10年債利回り」も“1.50%付近(1.49-1.51%)”から放れることはなく、昨日発表の「米経済指標」も“マチマチ(米小売売上高は前月比△1.3%/PPIは2010年11月以来の前年比+6.6%)”という結果でした。
このため“動意が乏しい”を強いられる格好となり、ドル円の変動幅は“2020年7月3日以来の最小(わずかに17.6銭)”に留まりました。


◆ 大きな変更は期待薄 - FOMC

こうした中、本日はその「FOMC」が行われます。
ポイントは「米早期テーパリング観測」ということになりますが、これは概ね“期待薄”と考えるのが自然です。
『インフレは一時的』との見方をFRBが変えていない以上、大きな変更がなされる可能性は“極めて低い”といわざるを得ないからです。


◆ それでも“動き出す”…?

ただ前記「米PPI」が“2010年11月以来の伸び”、先週10日発表の「米新規失業保険申請件数」は“パンデミック以降最低”を記録するなど、「米早期テーパリング観測」が意識され続ける要因は燻り続けているのが実状です。
このため「金利見通し(ドット・チャート)」に“わずかな変化(前回時は2023年まで利上げ予想が5人→7人に増加)”に傾斜するようなことでもあれば…?

後は“結果次第”となりますが、大きく変更される可能性が低いことを踏まえれば“サプライズなし”と見るのが妥当かもしれません。
さらに想定通りでも“金利選好→ドル買い”“株安→リスク回避→円買い”では方向性が全く異なることを考えれば、“さらに動きづらい(様子見)”となる可能性もゼロではありません。
それでも目先の関心事が「何らかのヒントが得られるか?」であることを踏まえれば、やはり本日は“いきなり動き出す(レンジからの脱却)”を期待したい局面と考えたいところです。
個人的には“上放れ”を期待しながら・・・。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※FOMCが予定されていますので、いつもより値幅を拡大しています。

111.272(20/3/26高値)
110.964(3/31高値《年初来高値》、5/25~6/4-6/7の100%返し、大台)
110.843(4/1高値)
110.748(4/2-5高値)
110.676(1/6~3/31-4/23の38.2%返し)
上値5:110.553(4/6高値)
上値4:110.396(+2σ)
上値3:110.329(6/4高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値2:110.247(ピボット2ndレジスタンス)
上値1:110.163(6/15高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:110.064
下値1:109.987(6/15安値、+1σ、大台、ピボット1stサポート)
下値2:109.895(ピボット2ndサポート)
下値3:109.751(月足・一目均衡表先行スパン下限、日足・一目均衡表転換線、6/7~6/15の38.2%押し、ピボットローブレイクアウト)
下値4:109.678(6/7~6/15の50%押し)
下値5:109.613(6/14安値、6/7~6/15の61.8%押し)
109.503(20日移動平均線)
109.441(日足・一目均衡表基準線)
109.350(100月移動平均線)
109.297(6/11安値)
109.193(6/7-9安値、50日移動平均線)
109.036(5/27安値、50月移動平均線、大台、-1σ)
108.867(日足・一目均衡表先行スパン上限/下限、200週移動平均線、週足・一目均衡表転換線、4/23~6/4の50%押し)

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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