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マネパ為替分析 日刊レポート

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「金利選好 VS リスク選好」の攻防戦…!?

2021年08月31日

◆ 先週末からの動きは一服 - 109円後半で膠着

先週末のパウエルFRB議長講演後に進行したドル売りは、週明けの東京タイム午前には早々に一服しています。
このためポジション調整が先行しており、ドル円は緩やかに値を戻していきました。

一方で英国市場が休場ということもあり、昨日は落ち着いた動きに終始しました。
こうして新たな材料に乏しい中、値幅そのものはかなり狭い動きを強いられています。


◆ 基本は“膠着”だが…?

本日は月末ですので、数多くの経済指標が予定されています。
ただ米雇用統計(3日)へとマーケットの関心が向かう中、雇用絡みの米経済指標は皆無です。
つまり手掛かり材料難が続く可能性が高いだけに、動意付くかは甚だ疑問といわざるを得ません。

それでも緩和政策長期化との思惑から、「米10年債利回り低下(→1.27%)」と「ナスダック/S&P500の史上最高値更新」が並立して進行しています。
この「金利選好(ドル売り) VS リスク選好(円売り)」のどちらの勢いが上回るかで、変動する可能性は否めない…?

「米雇用統計を確認したい」との思惑が上値を押さえると見られるだけに、基本は“膠着”と考えます。
ただ「主要国で金融引き締めに最も近いのは米国」とのコンセンサスに、変化はありません。
引き続き「買い戻し先行」を期待しながら、次なる方向性を探りたいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:110.544(8/12高値)
上値4:110.455(8/13高値)
上値3:110.262(8/27高値、+1σ、ピボットハイブレイクアウト)
上値2:110.110(日足・一目均衡表先行スパン上限/下限、50日移動平均線、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:110.000(大台、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:109.928(20日移動平均線、週足・一目均衡表転換線)
下値1:109.839(日足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値2:109.703(8/30安値、日足・一目均衡表基準線、100日/20週/100月移動平均線)
下値3:109.614(8/25安値、月足・一目均衡表先行スパン下限、8/16~8/27の50%押し、ピボット2ndサポート)
下値4:109.549(8/16~8/27の61.8%押し、週足・一目均衡表基準線、-1σ、ピボットローブレイクアウト)
下値5:109.415(8/24安値)


◆豪ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:80.867(8/16高値)
上値4:80.784(ピボットハイブレイクアウト)
上値3:80.690(50週移動平均線、8/11~8/20の76.4%戻し)
上値2:80.557(週足・一目均衡法先行スパン上限、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:80.373(8/30高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:80.198(20日移動平均線)
下値1:79.977(8/30安値、大台、月足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット1stサポート)
下値2:79.896(8/27~8/30の50%押し)
下値3:79.735(日足・一目均衡表基準線、8/27~8/30の61.8%押し、ピボット2ndサポート)
下値4:79.596(ピボットローブレイクアウト)
下値5:79.396(8/25安値、8/27安値、8/20~8/30の38.2%押し)


◆ポンド円 抵抗・支持ライン

152.550(8/13高値、20週移動平均線、+1σ)
152.343(8/10~8/20の76.4%戻し)
152.260(日足・一目均衡表先行スパン上限、週足・一目均衡表基準線)
152.186(8/16高値、50日移動平均線)
152.000(大台)
151.739(8/10~8/20の61.8%戻し)
151.583(8/26高値)
151.509(8/27高値、20日移動平均線)
151.308(日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線、8/30高値)
前営業日終値:151.220(日足・一目均衡表先行スパン下限)
150.947(8/30安値、大台)
150.864(8/27安値後の61.8%押し)
150.711(8/27安値後の76.4%押し)
150.443(8/25安値、8/27安値、-1σ)
150.383(8/20~8/26の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
150.056(8/24安値、8/20~8/26の61.8%押し、大台)

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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