◆ 米CPIは“不発”… - 113円台変わらず
注目の米CPIは“39年ぶりの高水準(前年比+6.8%)”を記録したものの、“ほぼ事前予想通り”の結果に落ち着きました。
「米金融正常化の加速」を見込んで事前に進行した“ドル買い”は、こうして発表以降には“巻き戻され”ていきました。
米10年債利回りは“低下(→1.45%)”を見せる中、ドル円は“押し戻されて(113.788円→113.220円)”います。
一方で「米金利先高観緩和」を背景にして、米株式は“堅調さ(S&P500は11/18以来の史上最高値更新)”を見せています。
このため“金利選好後退→ドル売り”から上値は重いものの、決して“崩れる”には至っておらず、“リスク選好→円売り”にて下値の堅さも際立たせながら先週末の取引を終えています。
◆ FOMCを控えているとあっては…?
注目のFOMCでは「テーパリングのペースアップ (月150億ドル→月300億ドル)」が見込まれていますが、ある程度はすでに織り込まれたと見られます。
このためこれを背景にした“ドル買い”は台頭しづらく、先週末のように“巻き戻し”も発生しているのが実状です。
ただし方向感そのものが変わったわけではありませんので、“ドル売り”に傾斜する展開はさらに想定しづらいと見るのが自然です。
つまり「方向感定まらず」になりやすく、「積極的なポジション形成は手控えられる」と見るのが妥当ということになります。
オーダー状況を見ると、“113.20-00円”にドル買いオーダーが、“113.80-114.00円”にドル売りオーダーが、どちらも分厚く展開していると聞き及びます。
FOMCを控えるスケジュール感からは、上下いずれに放れるにしても「かなりのパワーが必要」と見るのが自然でもあります。
“不意の急変動”には注意しつつも、目先は“当該レンジ内での揺れ動き”を、引き続き意識したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:114.023(11/24~11/30の50%戻し、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線、大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:113.953(11/29高値、12/8高値、20日移動平均線)
上値3:113.808(12/9-10高値)
上値2:113.675(50日移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:113.571(12/10高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:113.393
下値1:113.220(12/10安値、日足・一目均衡表先行スパン上限/転換線)
下値2:113.118(-1σ、11/30~12/8の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値3:113.000(大台)
下値4:112.899(ピボット2ndサポート)
下値5:112.811(12/6安値)
◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:82.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:81.710(12/8-9高値、100日/20週移動平均線)
上値3:81.622(20日移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値2:81.553(12/10高値)
上値1:81.477(日足・一目均衡表基準線)
前営業日終値:81.326(月足・一目均衡表先行スパン上限)
下値1:81.096(12/10安値後の押し目)
下値2:81.000(大台)
下値3:80.920(ピボット1stサポート)
下値4:80.831(12/10安値)
下値5:80.674(12/8安値)
◆ ポンド円 抵抗・支持ライン
152.511(10/20~12/3の38.2%戻し、11/17~12/3の61.8%戻し、200日/100日移動平均線)
152.254(20週移動平均線)
152.000(大台)
151.920(11/29高値)
151.841(11/17~12/3の50%戻し、日足・一目均衡表基準線)
151.767(20日移動平均線)
151.630(11/30高値、12/6高値)
151.127(12/7高値)
151.000(大台、50週移動平均線)
150.698(12/8高値)
150.510(12/10高値)
前営業日終値:150.444
150.275(週足・一目均衡表先行スパン上限、日足・一目均衡表転換線)
150.000(大台、-1σ)
149.671(12/10安値)
149.488(12/9安値)
149.360(12/8安値)
149.050(12/6安値)
148.947(9/21安値、12/3安値、大台)
148.458(7/20安値)
148.326(-2σ)