◆ 「米金融正常化」が再テーマ化 - “115円半ば”
「ウクライナ情勢」が膠着する中、昨日は「米金融正常化」が再びテーマ化しました。
『3月FOMCで0.25%利上げ開始が適切』とパウエルFRB議長は述べたことで、「米利上げ」が再び意識されています。
一方で『インフレ高止まりなら、より積極的な利上げもあり得る』と述べたものの、「大幅利上げ」に関しては思惑が高まることはありませんでした。
このため米10年債利回りは上昇したものの、米株式も上昇しており、“金利/リスク”の双方からドル円は押し上げられました。
一方で「ロシア-ウクライナの停戦協議」は先行きが見えておらず、どちらかといえば悲観的が見方が上回っています。
このため“リスク選好一辺倒”といった展開にはなっておらず、ドル円は“115.685円”まで上値を伸ばしたものの、そこから先は上値を押さえられています。
◆ 「大幅利上げ」はすでに剥落していただけに…
「大幅利上げ(0.50%)」に関しては、金利先物市場ですでに剥落していたという経緯があります。
このため“ドル売り”として捉えられてはおらず、当面は「日米金利格差拡大」を背景にした“ドル買い(円売り)”が期待されるところです。
一方でネックラインとなる“2/25高値(115.760円)”を超え切れておらず、これがテクニカル的に“上値を押さえる”も意識されると見られます。
この狭間で揺れ動いているのが、不透明極まる「ウクライナ情勢」です。
「ウクライナ情勢」に右往左往する展開は変わらないと見ますが、当該ラインを睨む「仕掛け的な動き」の有無に関しては、特に注目しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:116.171(2/11高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:116.000(大台)
上値3:115.872(2/15高値、+2σ、ピボット1stレジスタンス)
上値2:115.785(2/16高値、2/25-28高値)
上値1:115.685(3/2高値)
前営業日終値:115.510
下値1:115.310(3/1高値、20日移動平均線)
下値2:115.233(日足・一目均衡表基準線)
下値3:115.083(日足・一目均衡表転換線)
下値4:115.000(大台、50日移動平均線、-1σ、ピボット1stサポート)
下値5:114.908(週足・一目均衡表転換線)
◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:85.909(21/11/2高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:85.203(21/11/4高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:85.000(大台)
上値2:84.763(200月移動平均線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:84.432(3/2高値)
前営業日終値:84.287(+2σ)
下値1:84.000(大台)
下値2:83.762(3/1~3/2の50%押し)
下値3:83.641(2/28~3/2の38.2%押し、3/1~3/2の61.8%押し)
下値4:83.554(ピボット1stサポート)
下値5:83.462(100月移動平均線)
◆ ポンド円 抵抗・支持ライン
157.000(大台)
156.775(2/23高値、月足・一目均衡表先行スパン上限)
156.002(2/10~2/28の61.8%戻し、大台)
155.889(2/24高値、+1σ)
155.784(20日移動平均線)
155.606(50日移動平均線)
155.365(2/10~3/1の50%戻し、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
155.184(2/25高値)
154.997(2/28高値、大台)
154.920(3/2高値、日足・一目均衡表先行スパン上限)
前営業日終値:154.853
154.719(日足・一目均衡表転換線、-1σ)
154.431(100日移動平均線)
154.096(20週移動平均線)
154.000(大台)
153.792(3/1~3/2の50%押し、-2σ)
153.672(100月移動平均線)
153.583(週足・一目均衡表基準線、3/1~3/2の61.8%押し)
153.452(200日移動平均線)
153.373(日足・一目均衡表先行スパン下限)
153.090(50週移動平均線)
153.000(大台)
152.817(3/2安値)
152.663(3/1安値)