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一旦“膠着”と見た昨日でしたが、一気に往った…。

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マネパ為替分析 日刊レポート

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「円売りのタガ」が外れた…!?

2022年04月14日

◆ 一気に突破 - 黒田シーリング

一旦“膠着”と見た昨日でしたが、一気に往った…。

「新たな材料」が跳び出したというわけではありませんが、昨日も「米10年債利回り上昇」は“ドル買い”を誘いました。
また「原油反発」の動きも、“貿易赤字悪化→円売り”の思惑を誘った面が否めないところです。
さらに『強力な緩和策を粘り強く続ける』との黒田日銀総裁発言も、「日米金利格差」をテーマとしてあり続けいます。

いずれも“織り込み済”の材料ばかりですが、これに昨日は“仕掛け的な動き”が加わりました。
前日の米CPI後に“一旦押した(124.742円)”ことから、「短期筋のドル買い余力」が増したと見られるからです。
こうして“黒田シーリング(15/6/5高値:125.843円)”を突破すると、“ストップロス”を絡めながら、そのまま“126.312円”まで一気に駆け上がっていきました。
その後は“125.362円”へと値を落とす場面も見せていますが、“下値の堅さ”が如実に表れる動きといえそうです。


◆ スケジュール感からは“高値達成感”の台頭もあるが…?

「過度の米インフレ懸念」は和らぎつつありますので、「年内の米利上げ幅(特に残6回の内、何回が0.50%利上げ?)」等に関しては不透明になりつつあります。
一方で「日米金融当局の立ち位置の違い」は抗いようがない事実ですので、金利面を背景とした“ドル買い・円売り”は残ると見るのが妥当です。
特に“黒田シーリング”を突破したことで、テクニカル的には「円売りの歯止めがなくなった」という印象は拭えないものがあります。

「イースター休暇(15日~)」を控えたスケジュール感を考えれば、“一旦の高値達成感”が浮上してもおかしくありません。
しかしこと金利面に限定すれば、“ドル買い”“円売り”に傾けたまま休暇入りしても「大きなリスクは発生しづらい」と見るのが妥当…?

“利益確定売り(ポジション調整)”は入って然るべしとは考えますが、このまま“さらなる上値追い”となっても不思議ではないという点は、頭の片隅に残しておきたいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:126.879(+2σ)
上値4:126.771(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:126.312(4/13高値)
上値2:126.215(ピボット1stレジスタンス)
上値1:126.000(大台)
前営業日終値:125.659
下値1:125.297(4/13安値、3/12~3/16の61.8%押し水準)
下値2:125.200(ピボット1stサポート)
下値3:125.000(大台)
下値4:124.742(4/12安値、+1σ、ピボット2ndサポート)
下値5:124.387(3/31~4/13の38.2%押し)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:94.849(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:94.322(3/28高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:94.162(4/5-6高値)
上値2:94.000(大台、ピボット1stレジスタンス)
上値1:93.862(4/13高値)
前営業日終値:93.653
下値1:93.558(+1σ)
下値2:93.273(4/13安値後の61.8%押し)
下値3:93.159(ピボット1stサポート)
下値4:93.017(4/13安値、4/7~4/13の61.8%押し、大台)
下値5:92.827(4/12安値、日足・一目均衡表転換線)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

168.000(大台)
167.629(16/2/10高値)
167.000(大台)
166.079(16/2/16高値、大台)
165.482(+2σ)
165.000(大台)
前営業日終値:164.825
164.356(4/12~4/13の23.6%押し)
164.054(4/12~4/13の38.2%押し、大台)
163.810(4/12~4/13の50%押し)
163.566(4/12~4/13の61.8%押し)
163.264(4/12~4/13の76.4%押し、+1σ)
163.000(大台)
162.867(4/13安値)
162.776(4/12安値)
162.628(3/30~4/13の38.2%押し)
162.565(日足・一目均衡表転換線)
161.943(3/30~4/13の50%押し、大台)


《10:25》
《11:50、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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