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まだ“神経質な展開”を想定すべき……!?

2024年09月12日

◆ まさかまさかの“年初来安値更新”… - 一時“140円後半”へ

イベントに向けた“巻き戻し”も、そのイベント(米CPI)にて“さらに上伸”といった展開も、ある意味“想定通り”でした。
ただその前に“年初来安値更新”を見せたことは、全くの想定外でした。
キッカケは昨日記した、中川日銀審議委員の以下の発言でした。

 『見通し実現すれば緩和度合い調整』
 『輸入物価上昇による消費者物価上振れに注意必要』

これが「日銀追加利上げ」が連想させ、ドル円を“142円割れ”次いで“141円割れ”と導き、そのまま“140.702円”へと下値を拡大しました。
その後は冒頭で記した“巻き戻し”が優勢となり、そして米CPIコアの上振れによって「米9月0.50%利下げ観測」は緩みましたが、テクニカル的に下抜けたことで“上値の重さ”を引きずっているというのが実状といえます。


◆ “崩れた”?、それとも“下値達成感”台頭?

本日も“タカ派寄り”とされる「田村日銀審議委員」の発言がありますので、“上値の重さ”を引きずった展開は想定せざるを得ないのが実状といえます。
特に昨日の“下振れ”にて、“(テクニカル的には)崩れた”格好でもありますので、“ポジション調整を超す上昇”は期待しづらいところでもあります。
それでもテーマの本命が「米国サイド」と見られる中では、「米PPI」「新規失業保険申請件数」が予定される本日も注目度は高いと見るのが妥当…?

「米9月0.50%利下げ観測」の緩みは、「米景気の先行き懸念」の後退へとつながっています。
このため“回避→選好”へとリスクセンチメントが変化する中、前記“崩れた”がどの程度作用するか…?
“下値達成感”と捉えてくれれば、“さらなる反発(上値模索)”も期待されるところなのだが…。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

144.886(ピボットハイブレイクアウト)
144.715(9/3~9/11の61.8%戻し)
144.235(9/5高値)
144.020(9/6高値、大台)
143.949(9/3~9/11の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
143.793(9/9高値)
上値5:143.713(9/10高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:143.183(9/3~9/11の38.2%戻し)
上値3:143.000(大台、9/9~9/11の76.4%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:142.612(9/9~9/11の61.8%戻し)
上値1:142.546(9/11高値)
前営業日終値:142.368
下値1:142.000(大台)
下値2:141.827(9/11安値後の50%押し)
下値3:141.562(9/11安値後の61.8%押し)
下値4:141.246(9/11安値後の押し目、9/11安値後の76.4%押し)
下値5:141.157(週足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット1stサポート)
141.000(大台、-2σ)
140.702(9/11安値《年初来安値》)
140.245(23/12/28安値)
140.000(大台、ピボット2ndサポート)
139.354(ピボットローブレイクアウト)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

97.465(9/2~9/11の61.8%戻し)
97.327(20日移動平均線)
97.045(9/5高値、ピボットハイブレイクアウト、大台)
96.813(9/6高値)
96.725(9/2~9/11の50%戻し)
96.081(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:95.985(9/2~9/11の38.2%戻し、大台)
上値4:95.886(-1σ)
上値3:95.707(9/10高値、日足・一目均衡表転換線/基準線、100週移動平均線)
上値2:95.560(ピボット1stレジスタンス)
上値1:95.096(9/11高値、9/2~9/11の23.6%戻し水準)
前営業日終値:95.039(大台)
下値1:94.773(9/11安値後の38.2%押し)
下値2:94.547(9/11安値後の50%押し)
下値3:94.379(-2σ、9/11安値後の61.8%押し)
下値4:94.042(9/11安値後の76.4%押し、ピボット1stサポート、大台)
下値5:93.590(9/11安値)
93.421(8/6安値、週足・一目均衡表先行スパン下限)
93.000(大台、ピボット2ndサポート)
92.548(ピボットローブレイクアウト)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

190.846(9/4高値)
190.555(50週移動平均線)
190.000(大台)
189.783(9/5高値、9/2~9/11の61.8%戻し)
189.606(20日移動平均線)
189.405(9/6高値)
189.000(大台)
188.602(9/2~9/11の50%戻し、日足・一目均衡表基準線/転換線)
188.122(9/9-10高値)
188.000(大台)
187.653(週足・一目均衡表先行スパン上限)
187.599(-1σ)
187.449(9/2~9/11の38.2%戻し)
187.000(大台)
186.367(9/11高値)
186.000(大台、9/2~9/11の23.6%戻し水準)
前営業日終値:185.706
185.412(-2σ)
185.350(9/11安値後の38.2%押し)
185.039(9/11安値後の50%押し、大台)
184.685(20月移動平均線、9/11安値後の61.8%押し)
184.341(9/11安値後の76.4%押し)
184.000(大台)
183.718(9/11安値)
183.040(8/7安値、大台)
182.821(8/6安値)
182.000(大台)
181.000(大台)
180.651(100週移動平均線)

《10:45》
《11:40、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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