◆ “利益確定売り”先行も、“膠着”変わらず… - “158円ライン”を挟んだ揺れ動き

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マネパ為替分析 日刊レポート

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“ストップロス”絡みには要注意…!?

2025年01月10日

◆ “利益確定売り”先行も、“膠着”変わらず… - “158円ライン”を挟んだ揺れ動き

「カーター元大統領追悼の日」を背景にした“流動性低下”の中で、昨日は「米雇用統計」を控えた“ポジション調整”が先行しました。
このため米10年債は“上昇(利回りは4.64%に低下)”に転じ、つれてドル円はNYタイム序盤にかけて“157.575円”へと値を落としました。

一方で昨日は「FRB要人発言」も目立ちました。
ボウマンFRB理事は『12月利下げで政策再調整は一旦終了』との見方を示し、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は『利下げ局面で立ち止まることも必要』と述べています。
そしてコリンズ・ボストン連銀総裁/シュミット・カンザスシティ連銀総裁は『政策金利は中立水準付近』との見方を示したことで、「米利下げ局面終了」が意識されています。
こうして米10年債利回りは“4.68%”へと持ち直す中、ドル円も“158円台(終値は158.121円)”へと押し戻されて、昨日の取引を終えています。


◆ いよいよ「米雇用統計」

こうした中、いよいよ本日はその「米雇用統計」が行われます。

事前予想は「非農業部門雇用者数(NFP:+16.0万人)」と“前月より鈍化”、「失業率(4.2%)」「平均時給(前年比+4.0%)」は“前月並み”が想定されており、まずはここからの“乖離具合”が注目されるところです。
特に前哨戦が“マチマチ(ADPとISM製造業・非製造業の雇用指数は弱め/Joltsと新規失業保険申請件数は強め)”だっただけに、「思惑は偏っていない」ということになります。
このため“素直な反応”が想定されますが、一方で直近の米株式は「グッドニュース=バッドニュース」に傾斜しやすいのが実状となります。
そうなるとファーストアクションは“素直”でも、その後は“揺れ動く(乱高下)”となっても何ら不思議ではない・・・?


◆ まずは“レンジ内での揺れ動き”が基本だが・・・?

テクニカル的に見ると、上値メドは“24/7/16高値(158.850円)”/下値メドは“1/7安値&1/6~1/8の50%押し(157.358円)”と見られます。
このためまずは“当該レンジ内での揺れ動き”を想定したいところです。
ただ“上抜けor下抜け”の際には、やはり“相応のストップロス”が絡む展開は想定しておきたいところですね。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※米雇用統計が予定されていますので、さらに値幅を拡大しております。

160.136(+2σ)
160.000(大台)
159.441(7/12高値)
159.301(ピボットハイブレイクアウト)
159.000(大台)
上値5:158.850(7/16高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:158.623(7/17高値)
上値3:158.560(1/8高値)
上値2:158.484(ピボット1stレジスタンス)
上値1:158.392(1/9高値、+1σ)
前営業日終値:158.121
下値1:158.000(大台)
下値2:157.667(ピボット1stサポート)
下値3:157.575(1/9安値)
下値4:157.358(1/7安値、1/6~1/8の50%押し)
下値5:157.288(日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
157.116(1/6~1/8の61.8%押し)
157.000(大台)
156.838(20日移動平均線、1/6~1/8の76.4%押し、ピボットローブレイクアウト)
156.429(1/2安値)
156.223(1/6安値)
156.082(週足・一目均衡表先行スパン上限)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

100.022(50週移動平均線、大台)
99.748(月足・一目均衡表転換線)
99.217(11/27高値、11/20~12/6の61.8%戻し)
99.172(1/7高値、日足・一目均衡表先行スパン上限、ピボットハイブレイクアウト)
99.000(大台)
98.913(+2σ)
98.814(日足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット2ndレジスタンス)
上値5:98.720(100日移動平均線)
上値4:98.655(1/8高値、週足・一目均衡表基準線)
上値3:98.538(週足・一目均衡表転換線、20週移動平均線)
上値2:98.424(1/9高値、+1σ、ピボット1stレジスタンス)
上値1:98.058(日足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:97.963(大台)
下値1:97.884(20日移動平均線)
下値2:97.664(1/9安値、ピボット1stサポート)
下値3:97.554(1/6安値)
下値4:97.488(1/3安値)
下値5:97.347(日足・一目均衡表基準線、-1σ)
97.257(ピボット2ndサポート)
97.054(1/2安値、大台)
96.943(12/31安値、100週移動平均線)
96.850(ピボットローブレイクアウト)
96.790(-2σ)
96.000(大台)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

198.798(+2σ)
198.254(1/7高値)
198.000(大台)
197.544(1/8高値)
197.430(+1σ)
197.000(大台)
196.430(1/7~1/9の61.8%戻し)
196.193(20日移動平均線)
196.000(大台)
195.809(1/9高値、1/7~1/9の50%戻し)
195.409(200日移動平均線)
195.303(1/7~1/9の38.2%戻し)
195.242(50日移動平均線)
195.000(大台)
前営業日終値:194.639(日足・一目均衡表基準線、-1σ)
193.479(1/9安値)
194.200(1/2安値、50週移動平均線)
194.065(12/19安値)
193.948(日足・一目均衡表先行スパン上限、大台)
193.801(100日移動平均線)
193.634(12/16安値)
193.514(12/3~12/19の50%押し、週足・一目均衡表転換線)
193.324(-2σ)
193.000(大台)
192.939(週足・一目均衡表基準線)
192.844(12/13安値)
192.502(12/11安値)
192.460(12/10安値)
192.391(日足・一目均衡表先行スパン下限)
192.233(12/3~12/19の61.8%押し、週足・一目均衡表先行スパン下限)
192.000(大台)

《10:40》
《11:15、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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