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今週の為替相場、武市はこう見る

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今週の為替相場、武市はこう見る [2019年7月1日(月)]

2019年07月01日

 主要イベント(G20&米中首脳会談)を控えて、先週は“動きづらい(様子見ムード)”と見られました。
 しかし実際には「仕掛け的な動き(6/25安値:106.774円)」と「過度の米利下げ観測後退に伴う巻き戻し(6/27高値:108.161円)」にて、大きく揺れ動きました。
 そして最終的には「居心地のいい水準(107円台)」にて、その主要イベントを迎えました。

 こうして迎えた注目の米中首脳会談は、「米中協議を継続(一旦停戦、関税発動は先送り)」となりました。
 事前に観測報道が流れていたこともあり、こちらの影響は“限定的”でした。
 しかし「(米企業の)一部製品のファーウェイ向け輸出容認」は明らかに“サプライズ”であり、これに「米朝電撃会談」という“別のサプライズ”も加わりました。
 マーケットは“リスク選好姿勢”に振れており、週明けマーケットは“窓空け(ギャップアップ)”でスタートしています。

 ただ米中通商協議はそう簡単なものではなく、依然として知的財産権や5Gの覇権問題等、「越えるべきハードル」はまだいくつも存在しています。
 つまり現時点で「底打ち⇒反発」と見るのは早計であり、「懸念の一つが剥落」という程度で見るのが妥当ということになります。

 こうなると、マーケットテーマは再び「米利下げ観測」へと回帰していくと見るのが自然です。

 金利先物で「米7月利下げ」を“100%の確率”ですでに織り込んでいる以上、「可能性は高い」といわざるを得ないかもしれません(仮に見送ると、マーケットは大混乱…?)。
 しかしパウエルFRB議長は「予防的」と発し、最もハト派と見られるブラード・セントルイス連銀総裁は「50bp利下げは往き過ぎ」と警告していますので、「その値幅(25bp or 50bp以上)」や「年3回利下げ」に関しては“未知数”です。
 そうなると先走り的に織り込む「米利下げ観測」については、“その温度差”がポイントということになってきます。
 これを探るのが「米経済指標動向」であり、2.00%付近で低迷する「米10年債利回り動向」、そしてリスク選好/回避の影響を受ける「株価動向」ということになります。

 今週は数多くの米経済指標が予定されており、週末には米雇用統計も行われます。
 それらを“一つ一つ”確認しながら、過度に織り込まれている「米利下げ観測」に関して、“もう一段の巻き戻し”を期待したいところです。


※月曜日が日本の祝日にあたる場合は翌営業日の更新となります。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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