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今週の為替相場、武市はこう見る

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今週の為替相場、武市はこう見る [2019年8月5日(月)]

2019年08月05日

 無難にこなした米雇用統計(非農業部門雇用者数は予想通り:+16.4万人、失業率も予想通り:3.7%、平均時給はやや上振れ:+3.2%)を機に、一旦“107円台”へ値を戻す場面が見られました。
 しかし『9/1の対中制裁関税の予定に変更なし』とのクドローNEC委員長発言にて“テクニカルの要所(6/25安値:106.774円)”を割り込んだことで、またしても「イメージは下方向」へと傾斜しています。

 「米中リスク」の再燃は、“リスク回避⇒円買い”を促すには絶好の材料といえます。
 一方でトランプ大統領が狙っているのは「対中貿易の果実(貿易赤字削減)」というよりは、来年の米大統領選に向けた「米株高」「米景況感拡大」と見るのが自然です。
 そして現状を見ると、「米利下げ観測」は促しているものの(金利先物から見た9月利下げの確率は100%)、メインの狙いと見られるそれらに対しては“ネガティブ”に作用していることが否めないところです。
 いくら「ディール(駆け引き)の一環」とはいえ、このまま推し進めることはできるのでしょうか…?

 「イメージは下方向」に加えて、「人民元安(節目と見られた1ドル=7元を突破)」「株安(日経平均は500円超、上海株はおよそ1%の下落)」が重なったこともあり、本稿執筆時には“106円割れ”を示現しているのが実状です。
 しかし同水準には“Brexitショック時(2016/6/24安値:99円水準)-フラッシュ・クラッシュ時(1/3安値:105円水準)を結ぶトレンドライン(106.00-20円水準・安値の取り方によって誤差あり)”が通っており、「目先の下値目途到達」となる可能性を孕んでいます。
 また前記「人民元安/上海株安」が進行していることを考えれば、「中国当局の対抗措置(施策)」がいつ跳び出すかもわかりません。

 「イメージは下方向」へと向かう状況下、「流れに逆らう」格好になりますが、そろそろ「戻りの局面入り」を考えたいところです。
 もっとも「積極的な買い拾い」ではなく、現時点ではあくまで「戻りの一環」ということになるのでしょうが…。


※月曜日が日本の祝日の際は、翌営業日の更新となります。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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