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今週の為替相場、武市はこう見る

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今週の為替相場、武市はこう見る [2020年11月30日(月)]

2020年11月30日

週初(23日)は「東京市場休場」、週末(26-27日)は「NY市場休場(27日は株式・債券のみ半日開いていましたが…)」という状況下、「方向感定まらず」は継続しました。

まず3週連続となる「新型コロナワクチン開発(先週は英アストラゼネカ)」を背景に、“リスク選好→巻き戻し(ドル買い)”が先行しました。
「流動性低下」が重なったことも、後を押した印象があるところです。
一方でその後はほぼ一貫して“上値が重い”を地で行く展開となり、緩やかに値を落としていきました。
こうして“104円後半”へと一時反発したドル円でしたが、結局は“103円後半”へ押し戻されて、先週の取引を終えています。

今週も「新型コロナワクチン開発」「新型コロナ感染再拡大」で揺れ動く展開が想定されるだけに、「方向性定まらず」は継続する可能性が否めないところです。
「前者への期待感」は燻り続けるものの、実用化までの時間を鑑みれば「後者への懸念」が勝ると見るのが自然だからです。

そうした状況下、テクニカルを眺めると『すでにいい水準まで押した』といった印象が拭えないところがあります。
週初急伸時のスタート地点は“11/23安値(103.679円)”あるいは“11/18安値(103.651円)”と見られる中、本稿執筆時の安値は“103.831円”。
つまり“あと20銭(20pips)”に満たない値幅しかないということになります。

もちろん割り込めば“11/6安値(103.176円)”を想定せざるを得ず、その先には“3/10安値(102.000円)”“3/9安値(101.174円)”も待ち構えています。
安穏としてはいられない「分水嶺」ということになりますが、それでも現状は前記「方向感定まらず」の中で「上昇分をほぼ吐き出した」という格好になります。
「何が何でも下方向(リスク選好時はドル売り、リスク回避時は円買い)」との思惑も見え隠れしていますが、このまま“さらなる下値追い”というのは…。

流れそのものが変わったわけではなく、“上値の重さ”も引き続き強いられるでしょうが、今週は“下げ渋り”を想定し、場合によっては“反発”を期待したいとことです。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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