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今週の為替相場、武市はこう見る

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今週の為替相場、武市はこう見る [2021年08月30日(月)]

2021年08月30日

パウエルFRB議長講演を控える中、ドル円は「方向感定まらず」から抜け出すことはありませんでした。
週初は株高を背景にした“リスク選好→円売り”が目立ったものの、減速を示す米経済指標が上値を押さえました。
一方でアフガン情勢悪化/コロナ感染拡大から来る“リスク回避→円買い”が優勢となっても、「早期の米テーパリング観測」が下値を支えました。

こうした中で行われたパウエルFRB議長講演は、“タカ派/ハト派”の双方に配慮した内容となりました。
まず『年内テーパリング開始が適当』との認識は、“タカ派寄り”といえます。
一方で『テーパリング開始は利上げ開始を意図しない』との認識は、“ハト派寄り”と見るのが妥当といえます。

FRB要人による「タカ派発言」にてマーケットの期待を事前に煽り、「利上げ先送り発言」にて米株式が史上最高値更新を見せる中、それでいて「テーパリング開始」はきちんと示す…。
マーケットに混乱を与えることなく、テーパリングの方向性を示した今回の講演は、まさに「パウエル議長の作戦勝ち」といえるかもしれません。

こうした中、前のめり的に織り込んできたマーケットは、“ハト派寄り”と捉えた影響からドル円は反落しています。
ただこうした動きを鵜呑みにすると、ろくなことはない…?

確かにマーケットは思惑にて揺れ動くものですので、期待感の巻き戻しは“下方向”につながりやすいと見られます。
しかし「年内のテーパリング開始」が既定路線となった以上、このまま“下値追い”につながるかは些か微妙…。
それでいて巻き戻し一服後のポジション調整を踏まえれば、リスクは逆に“上方向”と見ることも可能…。

現在のセンチメントは“下向き”といわざるを得ませんが、“崩れない”と見ながら、次の材料を待ちたいところです。
実は“押し目買いチャンス”…?

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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