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今週の為替相場、武市はこう見る

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今週の為替相場、武市はこう見る [2021年09月21日(火)]

2021年09月21日

「米テーパリング」を巡る思惑を背景に、先週も“上を下へ”を繰り返しました。

まず14日の米消費者物価指数(CPI)は、“ほぼ予想通り(前月比+0.3%/前年同月比+5.3%)”の結果となり、想定通り“伸び鈍化”が示されました。
「インフレ上昇は一時的」とのFRBの主張が正当化された格好であり、「早期の米テーパリング観測」は後退しました。
一方で16日の米小売売上高では、“悪化予想(△0.8%)”を大いに覆す“好内容(+0.7%)”が示されました。
「米CPI後の動きは往き過ぎ」との見方を背景に、「早期の米テーパリング観測」は再燃する格好となっています。
さらに週明けには「中国不動産大手・恒大集団のデフォルト懸念」が席巻したことで、“リスク回避→円買い”が台頭しました。
こうして“109円後半”を中心に“上を下へ”と揺れ動いたものの。“方向感定まる”に至ることはありませんでした。

こうした中、今週は「FOMC(21-22日)」が行われます。
このため「早期の米テーパリング観測」に対して、取り敢えずは“一つの答え”が出ることになります。

 「(今回会合で)テーパリング決定はあるのか?ないのか?」
 「(次回会合での)テーパリング決定は示唆されるのか?されないのか?」
 「今後の利上げペースはどのように変化するのか?しないのか?」

声明・パウエルFRB議長の記者会見、さらには金利見通し(ドット・チャート)を確認することで、この辺りを巡る思惑を整理する展開が想定されるところです。
大方の見方は、上から「ない」「される」「変わらない」となっていますが、足元で「米景気減速感」「インフレ懸念後退」は無視できないものがあります。
特に「コロナ感染拡大」は先行きが見通せず、前記した「中国不動産大手のデフォルト懸念」もまだ決着がついていません。
そうなると「利上げ前倒し」が発せられる可能性は低く、“金利選好→ドル買い”は想定しづらく、逆に“ドル売り”となる可能性を想定しておく必要がありそうです。

もっとも「利上げ時期の後ズレ」ともなれば、株式にとっては“ポジティブ”となるのは言うまでもありません。
つまりリスクセンチメントは改善しやすく、今週初発生の“円買い”は少なくとも“巻き戻される”と見るのが妥当ということになります。

個人的には「今会合でのテーパリング決定はない」「次回会合の示唆もない」、ただし「年内テーパリングの含みは残す」と考えますが、後は「結果次第」…。
「神経質な揺れ動きは変わらない」との認識を持ちつつ、しかし「臨機応変に対応できる」という柔軟さは持っておきたいところです。
少なくとも「大きくは崩れない」との見方を堅持しながら…。

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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