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今週の為替相場、武市はこう見る

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今週の為替相場、武市はこう見る [2022年7月11日(月)]

2022年07月11日

先週前半~半ばは“上値の重さ”こそ目立ったものの、“下値の堅さ”がより意識されました。
「米景気後退(リセッション)懸念」が重石になり続けていたものの、「日米金融当局の立ち位置の違い」が下値を支えたからです。
その重石が、週末発表の米雇用統計の“底堅さ(非農業部門雇用者数は+37.2万人)”で後退しました。
さらにダメを押したのが「参議院選挙(10日)」における“与党圧勝”であり、“リスク選好→円売り”まで進行しやすくなっています。
こうして週初のドル円は“ドル買い+円売り”が並行する形となっており、筆者の想定に反して一気に“年初来高値更新(本校執筆時の高値は137.274円)”へと駆け上がっています。

ただし米10年債利回りは“3.10%”と高水準での推移ではあるものの、以前のような“上昇傾向”を示しているわけではありません。
一方で今週は「イエレン財務長官来日(12日)」のみならず、「米CPI(13日)」「米小売売上高(15日)」という重要イベントを控えるスケジュール感になります。
このため特に前者は「往き過ぎた円売り(ドル円急上昇)」についての話が出る可能性もあると考えれば、「結果を確認したい」との思惑が台頭しやすいと見るのが自然です。

米政策金利の先行きを探る「Fed Watch」を見ると、「7月0.75%利上げ」は“90%超”、「9月50or75%利上げ」を“80%超”の確率で、すでに織り込んでいます。
このため「日米金融当局の立ち位置の違い」は如何ともしがたくとも、ここから先は「日米金利格差拡大」より「米大幅利上げ観測後退」へのリスクに意識が向かいやすい・・・?

想定に反して“年初来高値更新”を見せたドル円ですが、以前のような「ドルを買って(円を売って)おけば安心」という地合いとは、一線を画す必要がありそうです。

《11:20》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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