FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

YEN蔵の外国為替見聞録

最新の記事

南アフリカランドは11月1日のムーディーズの格付け見直しに注目

2019年10月18日

米中貿易協議の合意、そして英国の離脱案のEUとの合意期待(17日に合意決定)を受けてリスク選好の流れとなりドル安、円安の流れとなりました。
ドル安でしたがリスク選好による円安の流れが強くドル円が上昇したことによって対円では新興国通貨は上昇しましたが、対ドルでも上昇した新興国通貨はメキシコペソぐらいです。南アフリカランド、トルコリラ、人民元などは対ドルで下落しています。

注 執筆後の18日午前2時過ぎにトルコを訪れていたペンス米副大統領の会見でトルコによるシリアの軍事行動が停戦となりドルトルコリラは1ドル=5.82リラ、1リラ=18.65円までリラ高が進んでいます。


先週は米中貿易協議の合意によってオフショアのドル人民元(CNH)は1ドル=7.0505元までドル安元高となりましたが、その後は一時7.11元まで元安が進み、それほど元高にはなりませんでした。

ドル南アフリカランドは11日1ドル=14.70ランドまでドル安ランド高となりましたが、17日には15.05ランドまでランド安となり17日は14.82ランドで推移しています。ランド円は11日に7.375円まで上昇しましたが16日には7.218円まで下落後に17日は7.32円付近で推移しています。

16日に経営が悪化している国営電力会社エスコムが発電能力の不足のために全土で計画停電を実施すると発表したために経済にとって悪材料になることからランド売りとなりました。
一方で南アフリカの株式指数はランド安と主要輸出品のパラジウム価格の上昇を受けて3週間ぶりの高値に上昇しました。
17日に発表されたエスコムの発電計画を内閣が承認したことでランドは上昇しました。承認された総合資源計画(IRP2019)は10年ほど更新されていなかった従来の計画に変わるもので必要となる発電やエネルギーなどに関しての政策です。

11月1日に格付け会社ムーディーズの格付け見直しが予定されています。現在大手格付け会社の南アフリカの格付けはS&P、フィッチのいずれも投資不適格に引き下げています。ムーディーズだけが南アフリカを投資適格に据え置いていますが、ここで投資不適格となると南アフリカからの資金流出になるので11月1日のムーディーズの格付け発表は非常に重要です。

フィッチとS&Pは2017年4月に当時のブラビン・ゴーダン財務相の解任によって南アフリカを投資不適格に引き下げました。
機関投資家は通常の債券投資では投資適格の国の債券を購入し、大手格付け会社3社がすべて投資不適格とした場合は、その国の債券などに投資することが不可能になります。機関投資家は国際投資を行ううえで運用成績などを比較するためにベンチマークを利用しています。投資不適格になるとベンチマークから外れますから、南アフリカの国債は機関投資家の投資対象から外れることになります。

ZAR/JPY 日足BIDチャート
ZAR/JPY 日足BIDチャート

チャートはランド円の日足です。
10月2日に6.968円、10月8日に6.981円と7円割れがサポートされた後9日から3連騰となり7.375円まで上昇しました。
9月13日の高値7.388円が短期的なレジスタンスとなり、ここは7月16日の高値7.794~8月26日の安値6.769円の61.8%戻しに当たります。
ここを上抜けできれば8月1日までサポートされていた7.6円付近への上昇が期待されますが、11月1日のムーディーズの決定がでるまでは、そこまで上昇するのは難しいのでないかと思われます。

一方で一目均衡表の基準線が7.2円付近、転換線が7.18円付近に位置しており、ここが維持できれば7.18~7.44円のレンジが想定されます。
RSI(7)が70.5%付近まで上昇していますが、この指標し80%付近まで上昇することもあり、まだ上昇余地は残されていると思われます。

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの受渡取引に限り、1通貨単位あたり0.10円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの証拠金は、為替リスクを想定し通貨ペアごとに当社が定める額と、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうちいずれか大きい額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > YEN蔵の外国為替見聞録 > 南アフリカランドは11月1日のムーディーズの格付け見直しに注目