FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

YEN蔵の外国為替見聞録

最新の記事

新興国通貨は上昇一服か

2020年12月11日

新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント


【南アフリカランドの材料と予測】

8日の発表された南アフリカの7~9月期のGDP成長率は前期比66.1%の増加となりました。ロックダウからの反動で鉱業は4倍、製造業は3倍に増加しました。ただこれは4~6月期に57.1%のマイナスだったことの反動から、年率で見るとまだ-6%とマイナス成長になっています。
IMF(国際通貨基金)の予想によると2020年通期の成長率は-8%としています。
自動車の触媒などに使われるプラチナの国際価格が4日に一時1トロイオンス1050ドル台と2016年9月以来の高値に上昇しました。これはプラチナ鉱山最大手のアングロ・アメリカン・プラチナが11月に工場の漏水トラブルで年内稼働停止になったことが原因になっています。

USD/ZAR 1時間足BIDチャート

ドルランドは14.8697ランドまで下落しましたが15.0864ランドまで反発しました。このレベルが下落する前のサポートレベルで、ここがレジスタンスになれば再度下落トレンドの継続と見ます。15.10付近を上抜けできれば15.30付近への上昇を予想します。

ZAR/JPY 1時間足BIDチャート

ランド円は中期的なレジスタンスであった6.55円付近を上回って上昇トレンドが続いています。このレベルは12月の高値7.815~3月の安値5.663円の50%戻しに当たり、61.8%戻しの6.968円に達しています。一時7.003円まで上昇し節目の7円がレジスタンスになり短期的には時間足一目の6.9円付近がサポートされています。
6.9円が下抜けした場合は6.85円付近への下落を予想します。


【トルコリラの材料と予測】

12月3日に発表された11月消費者物価指数は前月比2.3%(前月2.13%、予想1%)前年比14.03%(前月11.89%、予想12.6%)と上昇しました。11月19日に政策金利の1週間物レポ金利を10.25%から15%に引き上げましたが消費者物価指数も強く政策金利の15%に迫ってきました。再度利上げが必要になるかもしれませんがエルドアン大統領がトルコ中銀にフリーハンドを与えるかどうか注目されます。
消費者物価指数はトルコ経済の強さの表れかもしれません。もちろん利上げが遅れていたということもありましたがトルコ経済の堅調さも理由になっています。11月30日に発表されたトルコの7~9月期のGDPは前年同期比6.7%と4~6月期の-9.9%、予想の4.8%を大きく上回るものでした。強い経済と上昇するインフレ率、そしてエルドアン大統領の思惑とトルコ中央銀行も難しいかじ取りが続きそうです。

USD/TRY 4時間足BIDチャート

ドルトルコリラは高値の8.575リラから11月19日に7.4879リラまで下落後に7.89リラ付近で推移しています。
直近レンジの38.2%戻しが7.9リラでここが抜けなければ7.74~7.79リラのレンジ、上抜けした場合は50%戻しの8.03リラ付近への上昇を予想します。

TRY/JPY 4時間足BIDチャート

リラ円は11月6日の安値11.999円から13.829円まで上昇しましたが、14円付近がレジスタンスとなり一時このレンジの50%戻しの12.91円まで下落しました。その後は12.91~13.40円のレンジで推移しています。短期的には38.2%戻しの13.13円付近がサポートになっています。ここが維持できれば13.13~13.40のレンジ、下抜けすれば12.91円付近への下落を予想します。


【メキシコペソの材料と予測】

9日にINEGI(国立統計地理情報院)発表の11月の消費者物価指数は前年同月比3.33%の上昇となり中銀の政策目標である4%を4か月ぶりに下回りました。
野菜や果物の価格の低下が寄与しました。
メキシコ中央銀行は9月まで11回会合連続で利下げを行ってきましたが、10月のインフレ率が4.09%と中銀の目標を上回ったために11月会合では金利据え置きを決定しました。
インフレ率の低下によって17日に行われる決定会合では利下げの可能性も出てきました。1日にメキシコ中銀が取りまとめた34金融機関の予測では、2020年のインフレ率が3.63%、2021年は3.61%となっています。

USD/MXN 4時間足BIDチャート

ドルメキシコペソは12月9日に19.6905ペソまで下落しましたが、19.90ペソ付近で推移しています。20.05ペソ付近が短期的なレジスタンスとなり、ここが抜けないと19.69~20.05ペソのレンジが予想されます。20.05を上抜けした場合は20.21ペソ付近への上昇を予想します。

MXN/JPY 4時間足BIDチャート

ペソ円は11月4日の安値4.787円から12月9日に5.286円まで上昇しました。5.243円付近が3月の下落前の安値でこのレベルが完全に上抜けできれば5.4円付近への上昇が予想されますがここはいったんレジスタンスになると思われます。
直近レンジの23.6%戻しの5.17円付近への下落を予想します。

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの受渡取引に限り、1通貨単位あたり0.10円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会