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YEN蔵の外国為替見聞録

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リスクオンの新興国通貨上昇は続いていますが

2021年01月22日

新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント


【トルコ中銀は政策金利を据え置き

15日にエルドアン大統領は再び利上げ牽制発言をしました。為替の安定はインフレ対策重要だが利下げによりインフレを抑制することだという独自の理論を展開しリラは2%ほど下落しました。ドルリラは7.5363リラ、リラ円は13.743円とそれぞれ週の安値までリラは下落しました。
21日に行われたトルコ中央銀行の金融政策決定会合では主要な政策金利の1週間物レポレートを17%に据え置きました。中銀は「長期的なインフレ率の下降がみられるまで、断固として引き締め策を続ける」と声明を出しました。エルドアン大統領のけん制発言にもかかわらず、その発言を跳ね返す宣言をしたアーバル・トルコ中銀総裁のインフレファイターぶりは今のところ心強いですが、どこまで対抗できるかによってリラの行方が決まるかもしれません。

USD/TRY 4時間足BIDチャート

ドルトルコリラは1月7日に7.2357リラまで下落後に7.5363付近まで上昇しましたが7.54が短期的なレジスタンスになっています。7.33リラが短期的なサポートになっていますが上値は重く、そのレベルを下抜けすれば前回安値の7.23を目指す動きになると思います。

TRY/JPY 1時間足BIDチャート

リラ円は1月7日に14.252円まで上昇しましたが、その後は13.743円を安値のレンジで推移しています。14.25付近が昨年9月の下落前のサポートで、ここがレジスタンスとして機能しています。ここが抜ければターゲットは14.93円付近で、ここも下落前のサポートだったところです。
一方で13.90円付近に時間足一目の雲が位置しサポートとして機能しています。ここを下抜けすれば18日の安値13.74円付近がサポートとなります。


【南アフリカも据え置きでした

21日の金融政策会合で南アフリカ準備銀行は政策金利のレポレートを予想通り3.5%に据え置かれました。
据え置きを受けドルランド14.7554ランドまで下落しましたがその後は14.755~14.8665もレンジで推移しています。
20日に発表された南アフリカの12月の消費者物価指数は前月比0.2%、前年比3.1%と予想と一致しましたが前月の0.3%、3.2%から若干低下しました。物価は引き続き低水準にとどまっています。
21日に発表された11月の小売売上高は前年比-4%となり10月の-2.3%、予想の-2.5%よりも低水準でした。
やはり感染拡大を受けて消費は落ちているようです。

USD/ZAR 1時間足BIDチャート

ドルランド12月25日に14.4559ランドまで下落しましたが、その後は1月11日に15.6536ランドまで上昇しました。このレベルは一目均衡表の雲の下限が位置しそこがレジスタンスとなり14.755ランドまで下落しています。一目の雲が依然としてレジスタンスとして機能しています。
短期的には14.73ランド付近が短期的なサポートとなっています、15.02ランド付近も短期的なレジスタンスとなり14.73~15.02ランドのレンジを想定します。
14.73ランドを下抜けすれば14.45円を目指す動きになると思います。15.02ランドを上抜けすれば18日の高値15.37ランド付近への上昇を予想します。

ZAR/JPY 1時間足BIDチャート

ランド円は12月25日に7.117円まで上昇しましたが1月11日には6.653円まで下落しました。その後7.004円まで上昇し6.95円付近で推移しています。
7円付近が短期的なレジスタンスとなり、ここが抜けなければ6.89円付近への下落を予想します。6.89円付近には時間足の一目雲の下限が位置し、ここを下抜けすると18日の安値6.75円付近への下落を予想します。


【バイデン大統領の誕生はメキシコにとってプラスか?

バイデン大統領が正式に誕生しました。トランプ大統領とは国境の壁をめぐる問題や通商協定をめぐって大きな摩擦がありました。
国境の壁に関しては大統領令によって建設中止を命じました。しかし、環境問題という新たな問題が沸き上がりました。
バイデン大統領は環境問題を重視してパリ協定の復帰も決めました。カナダからメキシコ湾に原油を運ぶパイプラインの建設許可も取り消しました。脱炭素を目指すバイデン政権にとって産油国であるメキシコとは利害が一致しない局面もあるかもしれず、今後は対立する可能性もあるかもしれません。

USD/MXN 1時間足BIDチャート

ドルメキシコペソはペソの上昇が続いており21日に19.5406ペソまでペソ高が進みました。ここが3月以降のペソの高値になっています。しかしその後は19.79ペソまで上昇しています。
ここまでレジスタンスになっていた19.75ペソ付近を上抜けしたので、ここが維持できれば18日の高値19.95ペソ付近への上昇を予想します。ここを上抜けすると11日の高値20.2534ペソ付近が次のターゲットになります。

MXN/JPY 1時間足BIDチャート

ペソ円は2020年2月の高値6.008円から2020年4月の安値4.22円のフィボナッチ・リトレースメント61.8%戻しが5.335円付近に位置し、ここが長期的なレジスタンスレベルとして機能しています。1月19日に5.304円まで上昇しましたが短期的にはここがレジスタンスとなり5.244円付近まで下落しています。
下落前のサポートレベルの5.27円付近が上抜けできなければ5.15円付近への下落を予想します。

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プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


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