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YEN蔵の外国為替見聞録

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ドル安の流れを受け新興国通貨は堅調に

2021年02月12日

新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント


【トルコリラは7.03リラ、15円が重要なポイント】

トルコ中央銀行がタカ派的な姿勢を維持しておりトルコリラは引き続き堅調に推移していますがいったんもみ合いが続いています。
そのような中で政治的な動きが出てきています。8日にエルドアン大統領はメルケル・ドイツ首相と電話会談を行いEUとの関係の改善について話し合いが行われたようです。
バイデン政権がスタートし、人権問題に厳しい姿勢をとるバイデン政権はエルドアン政権に対してもトランプ政権よりも厳しい姿勢を取り始めています。
そのような中でブリンケン米国務長官とトルコ外相の会談が近日中に行われるようで、ここで米国との関係が改善方向に向かえばトルコリラにとっては追い風になるかもしれません。

USD/TRY 週足BIDチャート

ドルトルコリラは7.05リラ付近を中心にもみ合っていましたが、ドル売りの流れが継続し節目の7リラを目指す動きです。チャート週足ですが52週移動平均の位置する7.15リラ付近がレジスタンスになり節目の7リラを割れれば、一目均衡表の雲の上限の位置する6.91リラ、上昇前の安値の6.68リラ付近がターゲットになると思います。
ただRSIが23%まで低下しているので短期的には下落スピードが速すぎ警戒は必要かもしれません。

TRY/JPY 週足BIDチャート

リラ円は15円の節目に近づいています。チャートは週足でここには52週移動平均線も位置し重要なレベルです。ここを上抜けできれば一目均衡表の雲の下限の15.55円、昨年6月の戻り高値の16.23円、一目均衡表の雲の上限の16.61円を目指す動きになると思います。
ただこちらもRSIが75%まで上昇しており警戒感はあります。先週の安値14.26円付近、一目均衡表の転換線が位置する14.04円付近がサポートレベルと思われます。


【南アフリカの輸出品のプラチナが上昇】

コロナウイルスの感染拡大による需要鈍化懸念から2020年には1トロイオンス600ドルまで下落していたプラチナが1200ドルと6年ぶりの高値に上昇しました。大手精錬会社ジョンソン・マッセイによると2020年は12.1トンの供給不足になりました。南アフリカの操業停止や、工場のトラブルなどで供給量が減少、一方で需要も減少しましたが供給の減少が上回りました。

USD/ZAR 週足BIDチャート

ドルランドは1月に15.4698ランドまで上昇しましたが再び下落トレンドが続いています。14.61ランド付近まで下落し12月の安値14.45ランドに迫っています。
チャートは週足ですが一目均衡表の転換線の位置する15.05ランド付近が短期的なレジスタンスになっています。ここを抜けないようであれば14.45ランドを目指す流れを予想します。

ZAR/JPY 週足BIDチャート

ランド円はチャートは週足ですが短期的に一目均衡表の転換線が位置する6.90円付近、中期的には52週移動平均線、一目均衡表の雲の上限が位置する6.71円付近がサポートとなっています。
一方レジスタンスは7.115円付近が昨年3月に下落する前のサポートとレベルで、ここが上抜けできれば下落前の戻り高値の7.5円付近を目指す動きを予想します。


【メキシコ中銀は利下げ】

昨晩メキシコ中央銀行は金融政策会合を開き政策金利を0.25%引き下げ4%としました。3会合ぶりの利下げで全会一致の決定となりました。足元のインフレは落ち着いており経済をサポートすることを選択しました。声明では第4四半期の経済は回復したが、依然としてパンデミック前の水準を下回っているとしました。
9日に発表された1月の消費者物価指数は前月比0.86%の上昇と前月の0.38%、予想の0.78%を上回りました。前年比は3.54%と前月の3.15%、予想の3.46%を上回りました。しかしメキシコ中央銀行の政策目標の上限である4%を下回っています。
利下げの決定を受けた後にドルメキシコペソは19.97ペソ付近から19.91ペソに下落しましたが、その後は19.97ペソに反発し大きな動きにはなっていません。

USD/MXN 日足BIDチャート

チャートはドルメキシコペソの日足です。1月29日に20.5836ペソまで上昇しましたが、12月の戻り高値レベルが再度抑えられ19.97ペソ付近まで下落しています。一目均衡表の基準線が位置する20.06ペソ付近が短期的なレジスタンスになっており、ここを上抜けできなければ下落トレンドは継続と予想します。19.80~20.06ペソのレンジを予想します。

MXN/JPY 日足BIDチャート

ペソ円は長期的には5.3円付近が重要なレジスタンスになっています。
短期的には一目均衡表の基準線、転換線が位置する5.199円付近がサポートとなり5.199~5.26円のレンジになっています。上昇トレンドは継続と思われ5.26円を上抜けすれば、再度5.3円を試しに行くと予想します。

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プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


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