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YEN蔵の外国為替見聞録

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新興市場通貨高は一服か

2021年02月19日

新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント


【トルコ中銀は予想通り据え置き】

18日にトルコ中央銀行は政策金利の1週間物レポレートを予想通り17%に据え置きました。週初はトルコの大統領顧問からけん制発言ともとれる発言がありましたが、トルコ中央銀行のインフレファイトの姿勢は変わらなかったようです。
声明文では以下の点がポイントとなります。

・パンデミックの影響で経済に対して抑制要因になり、サービスなどのセクターの不確実性が高まっている。
・国際的な商品価格などの上昇がインフレに悪影響を与えている。政策金利と予想されるインフレとのバランスは維持されている。
・金融引き締めのスタンスは商品価格、賃金などを考慮して断固として維持される。
・金融引き締め姿勢を維持し恒久的な価格安定を達成することで、マクロ経済と金融の安定を促進する。

このように声明文では金融引き締めスタンスの維持を織り込んでおり、発表直後のドルトルコリラは下落する局面もありました。

USD/TRY 1時間足BIDチャート

その後は米国株下落によるドル高でドルトルコリラは7リラ台に上昇しています。ドルトルコリラは節目の7リラを下回り6.8933まで下落しリラ高が続いています。トルコ中銀のタカ派的なスタンスが続いている限りはリラ高は継続と予想します。7.05付近が短期的なレジスタンス、そこを抜けても7.15リラは抑えられると思います。6.8~7.15リラのレンジを予想します。

TRY/JPY 1時間足BIDチャート

リラ円は16日に15.251円と高値まで上昇しました。その後15.004円まで下落する局面もありましたが15円がサポートされています。ここまでレジスタンスになっていた15円は重要なレベルで15円は重要なサポートとして意識されます。15円が維持されれば上昇トレンドは継続15~15.30のレンジを予想します。


【ランドは堅調】

南アフリカは感染者数が1,496,439名(18日時点ジョンズ・ホプキンズ大学HPより
ワクチンの接種も進んでいない状況ですが市場はあまりこのことに関しては注目していないようです。

USD/ZAR 1時間足BIDチャート

ドルランドは今週14.3954ランドとコロナショックで上昇後のドルの安値ランドの高値まで下落しました。
短期的には14.45ランド付近がサポートとなり14.65付近で推移しています。14.45付近がサポートとされれば14.85付近への上昇を予想します。日足一目均衡豹の雲が15.10付近に位置しこのレベルが中期的に重要なレジスタンスと思われます。

ZAR/JPY 1時間足BIDチャート

ランド円は16日に7.324円まで上昇しましたが、その後7.149円まで下落し7.2円付近で推移しています。
7.179円付近に日足一目均衡表の転換線が位置し、ここを下抜けすると17日の安値7.149円、ここを下抜けすると日足一目均衡表の基準線が位置する7.037円付近への下落が予想されます。
7.149~7.324円のレンジを予想します。


【メキシコ中銀の再利下げの可能性】

前回も書きましたが11日のメキシコ中央銀行の利下げを考えてみたいと思います。11日にメキシコ中央銀行は全会一致で0.25%の利下げを決定しました、12月は3対2で据え置きでしたが今回はタカ派とみられていたレオン総裁とエスピノーサ副総裁も利下げに回りました。
メキシコは物価が中銀の目標である4%を下回っていることに加えて景気の低迷が中央銀行に利下げ余地を与えています。1月29日に発表されたメキシコのGDPは前期比3.1%となり経済は回復していますが、そのペースは弱くインフレに対する警戒よりも、今回は景気を支えるほうに重きを置いた決定だった可能性があります。
利下げにもかかわらずメキシコペソは大きな反応をしませんでした。インフレ率が4%以下という状況で次回3月25日の会合で連続利下げとなるかは経済の状況次第と思われます。

USD/MXN 1時間足BIDチャート

ドルメキシコペソは1月21日に19.5406の安まで下落した後は20.31付近まで上昇しています。短期的には20.14ペソ付近がサポートになっていますが1月29日の高値20.5836付近もレジスタンスとして機能しています。このレベルを上抜けすると21ペソ付近への上昇が予想されます。20.58付近を抜けなければ19.88~20.58のレンジを予想します。

MXN/JPY 日足BIDチャート

ペソ円は1月19日の高値5.304円がレジスタンスとなり5.088~5.304円のレンジで推移しています。一目均衡表の雲の上限が5.174円に位置し、ここが短期的なサポートとなっています。ここが維持できれば5.174~5.304円のレンジを予想します。このレベルを下抜けした場合は1月29日の安値5.09円付近への下落を予想します。

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プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


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