新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【トルコ中銀の動きに注目】
以前からエルドアン大統領は景気刺激のために利下げが必要で、それは7~8月ごろと6月の時点では述べていました。そして来週14日にはトルコ中央銀行の金融政策の発表があります。
トルコは経済活動の規制緩和で経済がやや持ち直しています。7月1日に発表された6月の製造業景気指数は51.3と前月の49.3から改善しました。ドルトルコリラは一時8.6306リラまで下落しリラ高となりました。
一方5日に発表された6月の消費者物価指数は前年同月比17.5%と2年ぶりの高水準となりました。食料品の上昇が目立ち、電気料金も15%の引き上げがありました。
7月2日にカブジュオール・トルコ中銀総裁は第4四半期の初めまでにインフレ率は低下すると述べ利下げを示唆しました。今回は据え置きが予想されますが、声明等が注目されます。
USD/TRY 日足BIDチャート
先週のドルトルコリラは25日移動平均線がサポートされ緩やかに上昇トレンドが続いています。25日線が位置する8.6320リラ付近がサポートされ8.6320~8.88リラのレンジが想定されます。
TRY/JPY 日足BIDチャート
リラ円も緩やかな下落トレンドが続いています。一目均衡表の雲の下限が12.70円、25日移動平均線が12.76円に位置し、ここがレジスタンスとなり12.50~12.76円のレンジを予想します。
チャートは日足、一目均衡表、25,50日移動平均線、RSI、MACD、ADX
【南アフリカランドは下落トレンドが継続】
南アフリカはコロナ感染の第3波が広がっており、それに対するロックダウン警戒レベルの引き上げが行われたことが景気の減速懸念と利上げの後ずれ懸念につながっています。
7月1日に発表された製造業PMIは57.4と前月の56.2から上昇しました。
USD/ZAR 日足BIDチャート
ドルランドは6月7日の安値13.3891ランドからのドルの上昇トレンドが続いています。25日、50日移動平均線が位置する14.15ランド付近がサポートとなり14.15~14.50ランドのレンジが続いています。14.50ランドは4月14日に下抜けするまでサポートされていたレベルで中期的に重要なレジスタンスレベルになっています。依然として14.15~14.50ランドのレンジを予想します。
ZAR/JPY 日足BIDチャート
ランド円も8.162円からの下落トレンドが続いています。25日移動平均線が位置する7.8円付近が短期的なレジスタンスになっています7.6円も前回安値で7.6~7.8円のレンジが続いています。7.6円をいずれ試しに行くものと思われます。
チャートは日足、一目均衡表、25,50日移動平均線、RSI、MACD、ADX
【原油価格の下落でペソ売りに】
FOMC受けて20.7392ペソまでドル高ペソ安となりましたが、その後はペソ高の流れとなり一時19.6963ペソまでドル安ペソ高が進みました。
7日発表された6月のメキシコの自動車生産台数は26万3955台となり前年同月比6%増となりました。4か月連続の前年水準を上回りました。世界的に半導体不足が続く中で目岸の生産台数の増加は続いています。
USD/MXN 日足BIDチャート
ドルメキシコペソは一時20.1526ペソまでドル高ペソ安になっています。原油価格の下落とリスクオフの流れを受けてペソ安がやや進んでいます。
6日にWTI原油先物は77ドル付近まで上昇しましたが、8日には71ドル付近まで下落しています。原油価格は8月以降の主要産油国の増産の思惑から下落しています。
20.16ペソ付近に一目均衡表の基準線が位置し、ここが短期的なレジスタンスになっています。原油価格が70ドル付近がサポートされれば19.70~20.16ペソのレンジを想定します。
MXN/JPY 日足BIDチャート
ペソ円は6月24日と7月2日の高値5.619円とダブルトップとなり8日に5.445円まで下落しました。5.464円に一目均衡表の雲の上限5.459円に一目均衡表の基準線が位置し、ここが短期的なサポートとなっています。5.55円付近がレジスタンスとなり5.459円を下抜けした場合は6月21日の安値5.3円付近への下落を予想します。
チャートは日足、一目均衡表、25,50日移動平均線、RSI、MACD、ADX