新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【トルコ中銀据え置きでリラは堅調】
10日に発表されたトルコの6月の失業率は10.6%となり5月から2.5%低下しました。
コロナ感染が拡大したために5月前半にロックダウン、5月後半から6月にロックダウンの緩和が行われました。
失業率発表の直後はリラが買われる局面もありました。
12日に行われたトルコ中銀の金融政策会合では、予想通り政策金利を19%に据え置きました。
USD/TRY 日足BIDチャート
11日に発表された米CPI発表直前にドルトルコリラは8.6782リラまで上昇しましたが、CPIの数字が予想を下回りドル売りとなり8.6250リラ付近まで下落しました。
トルコ中銀の据え置きを受けて一時8.5223リラと週の安値までドル安リラ高が進みました。
ドルリラは8.6リラ付近がレジスタンスとなり8.5リラとのレンジになっています。8.5~8.6リラのレンジ中心の動きが予想されます。
TRY/JPY 日足BIDチャート
一時12.7円付近まで下落しましたが12.909円まで反発し12.86円付近で推移しています~。12.8円に時間足一目の雲が位置し短期的なサポートになっています。ここが維持できれば12.8~12.9円のレンジを予想します。12.9円を上抜けすれば13円付近への上昇を予想します。
チャートは時間足、一目均衡表、25,50日移動平均線、RSI、MACD、ADX
【ランドはレンジながら上値が重い】
6月の南アフリカ製造業生産は前年比12.5%増と予想を上回りましたが、先週のISM非製造業指数とFOMCメンバーのタカ派的な発言などでドル高のトレンドは続き、ドルランドは11日に14.8962ランドまで上昇し週の高値まで上昇しました。
USD/ZAR 日足BIDチャート
12日に発表された米CPIでは上昇が鈍化したことでドル売りとなり、一時14.6004ランドまでドル安ランド高となりました。
ドルランドは14.60ランド付近が短期的なサポートとなり14.60~14.90ランドのレンジを予想します。
ZAR/JPY 日足BIDチャート
ランド円は4日の高値7.671円から下落が続き、10日に一時7.405円まで下落しました。
7.4円がサポートになり、7.55円とのレンジ内の動きになっています。7.55円付近には日足一目均衡表の基準線、25日移動平均線が位置し、ここが上抜けできないと7.4円方向への下落を予想します。
チャートは時間足、一目均衡表、25,50日移動平均線、RSI、MACD、ADX
【中銀は利上げをしたがややペソ売りに】
9日にメキシコ国立統計地理情報院が発表した7月のCPIは前年比5.81%となり予想の5.77%は上回りましたが、6月の5.88%を下回り4か月ぶりの低水準の伸び率となりました。
変動の大きな食品とエネルギーを除くコア指数は4.66%となり2017年以来の高水準になりました。
メキシコのCPIは中銀のインフレターゲットの3±1%を大幅に上回っています。
このCPIを受けて12日にメキシコ中銀は政策金利を予想通り0.25%引き上げて4.5%としました。声明では物価のリスクバランスは上振れ方向、物価上昇は一過性だが物価上昇のリスクをもたらすかもしれないと述べました。
ただ5人の政策委員のうち2人が据え置きを主張し全会一致でなかったことがややハト派的とみられペソは小幅に売られたのかもしれません。
USD/MXN 日足BIDチャート
ドルメキシコペソは10日に一時20.1576と週の高値まで上昇しましたが、ここは日足一目均衡表の雲の上限が位置し抑えられました。11日に米CPIの結果を受けてドル売りになると19.92ペソ付近に下落しました。メキシコ中銀の発表前に19.8850ペソと週の安値まで下落しましたが結果発表後は19.8692ペソまで反発しています。
MXN/JPY 日足BIDチャート
20ペソ付近が短期のレジスタンスとなり19.80~20ペソのレンジを予想します。
ペソ円は5.48円付近がサポートされ12日に一時5.555円と週の高値まで上昇しました。メキシコ中銀の決定を受けて5.522円まで下落しましたが5.52円が短期的なサポートとなっています。5.52円が維持できれば5.52~5.61円のレンジ、5.52円が下抜けした場合は5.48円付近への下落を予想します。
チャートは時間足、一目均衡表、25,50日移動平均線、RSI、MACD、ADX