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YEN蔵の外国為替見聞録

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膠着が続くリラと下落の新興国通貨

2022年02月04日

新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント


【リラは膠着相場が続く】
3日に発表された1月の消費者物価指数は前年比48.69%と、12月の36%からさらに上昇しました。この数字に関しては野党から意図的に低く抑えられているとの指摘もあり、大学教授たちの独自調査では前年比115%という驚きの数字が発表されています。
ただインフレ率が上昇している割に、最近のリラ相場は膠着しています。
1月にトルコ中央銀行は、最大10億ドルほどの外貨売り/リラ買いを行ったと予想されています。トルコ中央銀行は公式には認めておらず、12月中旬以降は介入実施を公式には発表しなくなりました。
トルコ政府は通貨防衛に様々な策を講じています。トルコの輸出業者が外貨収入の25%をトルコ中銀に売却するとか、リラ建て預金を外貨換算で保護するといった措置が、奇策ではありますが、今のところリラ相場の小康状態に寄与しています。

USD/TRY 1時間足BIDチャート

ドルトルコリラは3週間13.15~13.65リラの狭いレンジで推移しています。引き続きこのレンジが継続するものと予想します。

TRY/JPY 1時間足BIDチャート

リラ円もここ3週間ほど8.3~8.67円の狭いレンジで推移しています。引き続き狭いレンジの継続を予想します。


【ランドは堅調に推移】
南アフリカランドは最近のドル下落の影響から、週の高値である15.6941付近から15.25ランド付近に下落しています。
一方で国営電力会社エスコムが2日から7日まで計画停電を実施すると発表したことを受けて、経済に対する悪影響が懸念されています。

USD/ZAR 日足BIDチャート

ドルランドは15.43に75日移動平均線、15.44に25日移動平均線、15.55に一目均衡表の基準線が位置しており、15.55付近が短期的なレジスタンスになっています。15~15.55のレンジを予想します。

ZAR/JPY 日足BIDチャート

ランド円は7.4~7.5円付近で比較的堅調に推移しています。25日移動平均線は上昇トレンドで7.416円付近、75日移動平均線も上昇トレンドで7.379円付近に位置しています。また一目均衡表の基準線が7.353円付近に位置しています。7.35円付近をサポートに、7.35~7.6円のレンジを予想します。


【リセッション入りの中での金融政策が注目】
1月31日に発表されたメキシコの10~12月期GDP速報値は前期比0.1%減少と、2四半期連続のマイナス成長でリセッション局面に入りました。
第1次産業は0.3%増加、第2次産業は0.4%増加しましたが、サービス業など第3次産業は0.7%減少したことがマイナス成長の原因になりました。
感染拡大によりサービス業の回復が遅れる一方、供給不足が緩和されれば自動車生産の回復などのプラス材料が期待できます。
リセッション入りする中で5会合連続利上げ中、メキシコ中銀の次回10日の金融政策決定会合が注目されます。

USD/MXN 1時間足BIDチャート

ドルペソは1月28日に20.9035ペソまで上昇し、20.2407ペソからのドル上昇が一服して、20.4709ペソ付近に下落しました。ドル下落がペソをサポートする形になりました。
20.70付近がレジスタンスとして機能しており、ドル安が続くのであれば20.50付近のサポートを下抜けして、20.40付近への下落を予想します。

MXN/JPY 1時間足BIDチャート

ペソ円は1月5日の高値5.693円から1月24日に5.498円まで下落しましたが、そのレベルでサポートされて、5.598円付近に反発しました。短期的には5.54円がサポートとなり、5.54~5.6円のレンジを予想します。5.6円を上抜けできないと、5.5~5.6円のレンジを予想します。

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プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


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