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YEN蔵の外国為替見聞録

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新興国それぞれの動向に要注目!

2022年02月18日

新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント


【膠着状態が続くトルコリラ】
17日にトルコ中銀は予想通り、政策金利の1週間物レポレートを14%で据え置きました。声明では、物価と金融安定のために打ち出された対策やベース呼応かで、インフレは鈍化し始めるだろうとしました。
ネバティ・トルコ財務相は8日、ロンドンで投資家と会合を持ち、為替レートの安定を守り、インフレ率をターゲットの1桁に低下させ、ドル化を抑制する方針を示しました。トルコ家計が保持する推定2,500~3,500億ドルの金保有をリラに交換する新制度を、週末に発表する方針を示しました。
またアブダビ、サウジ、イスラエルと生産的な協議を行ったとし、スワップ協定で合意しつつあると述べました。
エルドアン大統領は14日にUAEを訪問して、CEPA(包括的経済連帯協定)の交渉開始に入る共同声明に署名したと報道されました。
このようにトルコ政府は為替安定に向けた政策を繰り出していることもあり、最近トルコリラは小動きになっています。ただ根本的解決(利上げによるインフレ抑制)を行わない限り、リラの上昇は難しいでしょう。

USD/TRY 1時間足BIDチャート

ドルトルコリラは13.40~13.67リラのレンジが続いています。引き続き狭いレンジの動きを予想します。

TRY/JPY 1時間足BIDチャート

リラ円は8.6円付近まで上昇後に、8.43円付近に下落しました。8.5円付近が短期的なレジスタンスですが、8.35~8.6円のレンジ内の動きを予想します。


【資源価格の上昇がランドをサポート】
16日に発表された1月の消費者物価指数は前月比+0.2%/前年比+5.7%と、前月の+0.6%/+5.9%から低下しました。この数字を受けて、南アフリカ中銀は景気回復を支援するために、緩やかな利上げをするだろうという見方が広がりました。ただこのことは、ランドにとって特に追い風とはなりません。
ラマポーザ大統領が新たな改革を公約したことや、資源価格の上昇は、ランドのサポート材料になっています。
金先物は17日に1,900ドル付近まで上昇し、昨年6月の高値1,920ドル以来の高値に上昇しています。
またプラチナは1,095ドルまで上昇し、昨年11月の高値1,113ドル以来の高値まで上昇しています。

USD/ZAR 日足BIDチャート

ドルランドは14.9026ランドまで下落し、節目の15ランドを下抜けしました。14.24ランドに転換線、15.29ランドに25日線が位置し、このレベルがレジスタンスとして機能します。11月の安値14.85~15.30ランドのレンジを予想します。

ZAR/JPY 日足BIDチャート

ランド円はレジスタンスになっていた7.6円を上回り、7.731円まで上昇しました。転換線が7.563円、基準線が7.535円に位置しており、7.6円割れがサポートとして機能しています。ここが維持できれば、7.535~7.8円のレンジを予想します。


【利上げを受けてペソは堅調に】
9日に発表された1月の消費者物価指数は前年比+7.07%と、12月の+7.36%から鈍化しました。変動の大きなエネルギー・食品を除くコア指数は、+6.21%となりました。
この数値を受けて10日、メキシコ中銀は政策金利を0.5%引き上げて、6%としました。声明ではインフレ圧力は予想以上に大きく、長期化していると指摘しています。5人の委員のうち4人が0.5%の利上げ、1人が0.25%の利上げを主張しました。
新総裁の下で金融政策の継続性が注目されましたが、新総裁も0.5%の利上げを主張しており、引き締めスタンスの継続が確認されたことは、ペソの買い材料になっています。

USD/MXN 日足BIDチャート

ドルメキシコペソは20.2258ペソまで下落するなど、ペソ高が続いています。1月17日の安値20.2407付近とほぼ一致しましたが、ここを下抜けすると10月の安値20.1097ペソ付近がターゲットになります。

MXN/JPY 1時間足BIDチャート

ペソ円は5.7円が、依然としてレジスタンスになっています。5.6円付近が短期的なサポートになっており、ここを維持できれば上昇トレンドは継続と予想します。5.6円を下抜けする場合は、5.5円付近への下落を予想します。

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プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


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