新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント

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円独歩安で新興国通貨も対円で高値圏

2022年03月25日

新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント



【資源国でも利上げしないトルコは弱含み】
米国の利上げ局面では、新興国から資金が米国に戻る傾向があります。しかし今回の利上げ局面では、米国に先んじて利上げを行っている新興国通貨は、比較的堅調に推移しています。また資源価格の恩恵を受けている新興国通貨も、堅調に推移しています。
そのような中で資源は輸入に頼り、中央銀行の利上げがないトルコリラは、やはり対ドルでは弱含んでいます。

USD/TRY 日足BIDチャート

ドルリラは14.56~14.86リラと小動きで推移しており、狭い値動きを予想します。

TRY/JPY 日足BIDチャート

一方でドル円の上昇を受けて、リラ円は上昇しています。8円付近でサポートされ、25日移動平均線の8.135円付近を上抜けして、8.22円付近まで上昇しています。直近高値8.36円、一目均衡表の雲下限の8.5円付近への上昇を予想します。


【利上げでランド急上昇】
24日の政策会合で、南アフリカ中銀は主要政策金利のレポレートを、予想通り0.25%引き上げて4.25%としました。0.25%の利上げは3対2で決定されましたが、反対した2名は0.5%の利上げを主張しました。
ハニャホ中銀総裁はインフレターゲットの3~6%の中間値をインフレ率は大きく上回っており、第2四半期にレンジを突破すると予想。今年のインフレ率見通しは1月時点の4.9%から5.8%に引き上げました。食料と燃料価格の上昇がインフレを加速する材料としました。
南アフリカ中銀のタカ派的な姿勢を受けて、政策発表後に南アフリカランドは上昇しています。

USD/ZAR 日足BIDチャート

ドルランドは14.7ランド付近を下抜けし、14.51ランド付近までドル安ランド高が進んでいます。昨年10月の安値14.3442ランド、9月の安値14.05ランド付近への下落を予想します。

ZAR/JPY 週足BIDチャート

ランド円は2021年6月の高値8.162円を上抜けして、8.427円まで上昇しています。2018年8月の高値8.545円、そこを抜けると9円を目指す動きを予想します。


【中銀の連続利上げで堅調なペソ】
昨日メキシコ中銀は、予想通り政策金利を0.5%引き上げて6.5%としました。利上げは7会合連続で、全会一致の決定でした。
声明では予想される期間内のインフレに対するリスクバランスは悪化しており、依然として上方に偏っているとの見解を示しました。メキシコの3月前半のCPIは前年比で7.29%となっています。インフレ率が目標の上限である4%を下回るのは2023年4~6月期以降になるという見通しを示し、これは2月時点の2023年1~3月期より後ズレしており、ここら辺に中銀の警戒感が示されていると思われます。
中銀発表の数時間前にロペスオブラドール大統領は、中銀が金利を6.5%に引き上げた、中銀の自主性を尊重すると異例の発言し、メキシコペソは上昇しました。中銀も大統領府も大統領発言に関するコメントは出ていませんが、大統領が中銀の決定を事前に明らかにすることは、中銀の中立性への危機になる可能性もあります。

USD/MXN 日足BIDチャート

ドルペソは決定を受けて、20.0427とドル安ペソ高が進んでいます。2月23日の安値20.1472を下抜けし、節目の20ペソ、昨年9月の安値19.8384ペソ付近がサポートとして意識されます。

MXN/JPY 週足BIDチャート

ペソ円はレジスタンスになっていた5.7円を上抜けしたことで上昇が加速しており、コロナ前の高値6.008円を上抜けし、6.097円まで上昇しました。ただ2018年10月の高値6.161円が新たなレジスタンスとして意識されており、その手前となる6.1円も短期的なレジスタンスとなって、6.073円付近に下落しています。

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プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


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