新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント

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金融政策の違いで通貨に明暗

2022年05月27日

新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント



【トルコ中銀金融政策据え置き】
トルコ中央銀行は26日、金融政策委員会で予想通り政策金利を14%に据え置きました。5か月連続の据え置きとなりました。
声明文では持続可能な物価と金融安定性に向けた措置の強化を背景に、ディスインフレのプロセスが始まると予想しているとしました。またインフレ率は地政学的な動向によるエネルギー価格の上昇、経済のファンダメンタルズに裏付けられない価格形成の一時的な影響によるものだとしました。
金融政策の引き締めによってインフレを抑える気はないことが読み取られ、こうなるとインフレが鎮静化するかどうかは運次第ということになってしまいます。
トルコリラの下落は止まらないでしょう。

USD/TRY 日足BIDチャート

ドルトルコリラは17リラに向けて上昇の流れが続くでしょう。

TRY/JPY 日足BIDチャート

リラ円は8円を下抜けして、7.604円まで下落しました。8円がレジスタンスになり、7円に向けて下落の流れが継続と予想します。


【南アフリカの格付けに注目】
S&Pグローバル・レーティングは20日、南アフリカの格付け見通しを安定的からポジティブに引き上げました。良好な交易条件と財政支出の抑制への道筋が反映されました。
南アフリカは2016年までBBBで何とか投資適格を保っていましたが、2017年4月にS&PがBB+に格下げ、Fitchが2017年4月にBB+に格下げ、2020年3月にムーディーズがBa1に格下げし、3社そろって投資適格から陥落してしまいました。
現在BB-のS&Pがポジティブということで、まだ気は早いですが、格上げがあればランドにとっては好材料になるかもしれません。今後格付けに注意です。

USD/ZAR 日足BIDチャート

ドルランドは利上げもあって下落トレンドが続いており、25日には15.5522まで下落しました。
15.8付近がレジスタンスになり、ここが抜けなければ、5日の安値15.3946付近への下落を予想します。

ZAR/JPY 日足BIDチャート

ランド円は8円付近をサポートされ、7.9~8.2円のレンジで推移しています。25日線、75日線、一目の基準線、転換線がこのレベルに収斂してきており、短期的には保ち合いの動きを強めています。
8円付近は上昇してきた時も意識されていたところで、ここからどちらにブレークするかを見極めつつ、しばらくは7.9~8.2円のレンジ内の動きを予想します。


【メキシコの物価上昇は継続】
メキシコ国立統計地理情報院が24日公表した5月前半のCPIは、前年同期比7.58%と4月後半の7.65%からやや鈍化し、予想の7.6%も下回りました。
ただコアCPIは4月後半から0.31%上昇し、7.24%となりました。
ヒース・メキシコ中銀副総裁は、CPIの上昇は当面続く可能性が高く、食料品の上昇が懸念されるとしました。物価上昇率は全体的に極めて高く、5月全体の数字は4月を上回る可能性があると述べました。
メキシコ中銀は8会合連続利上げで、政策金利を4%から7%に上げていますが、物価抑制のスタンスを維持しています。このことがペソの下落を抑えており、米国の利上げ局面でもむしろペソは堅調に推移しています。

USD/MXN 週足BIDチャート

ドルペソは20.50付近がレジスタンスになり、19.7480ペソ付近に下落しています。ただ19台中盤は、2020年以降サポートされているレベルです。ここを下抜けして2020年2月の安値18.52付近への下落は、いまのところないのではないかとみています。引き続き19.50~20.50のレンジを予想します。

MXN/JPY 日足BIDチャート

ペソ円は17日に6.509円まで上昇しましたが、その後は6.35~6.509円のレンジで推移しています。ドル円下落がペソ円下落につながっていますが、高値圏でレンジの動きが続いています。
6.35円が短期のサポート、ここを抜けても6.3円付近は一目の雲の上限に当たります。しばらく高値圏での推移を予想します。

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プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


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