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YEN蔵の外国為替見聞録

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長期金利上昇で新興市場は軟調に

2022年09月30日

新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント


【利下げでリラは下落】
22日の会合でトルコ中銀は、政策金利の1週間物レポレートを1%下げ、12%としました。8月に続き2会合連続の利下げで下落が続き、ドルリラは一時18.5461リラまで上昇しました。
2023年半ばに予定されている大統領選挙・議会選挙に向けて、支持率回復を目指す大統領からの圧力が予想されます。
エルドアン理論によると、低金利は企業負担を下げ、通貨下落で輸出が伸びれば、経済成長が加速するというものです。確かに4-6月期の経済成長は前年同期比7%を超えましたが、その分深刻なインフレに見舞われています。
一方で中銀は金融機関に過度の融資抑制を求めており、インフレに対する姿勢も打ち出しています。

USD/TRY 日足BIDチャート

ドルリラは前回高値の18.2704リラを上抜けしています。引き続きじり高の流れが継続するものと思われます。

TRY/JPY 日足BIDチャート

リラ円は7.939円が高値になり、7.6~7.9円のレンジで推移しています。来週もこのレンジ継続と見ています。


【ランドは下落が続く】
南アフリカ準備銀行が27日に発表した四半期報告書では、海外からの直接投資が減少しました。海外からの直接投資は262億ランドとなり、第1四半期の399億ランドから減少しました。
証券投資は398億ランドの流入超で、第1四半期の607億ランドの流入超から減少しています。

USD/ZAR 1時間足BIDチャート

ドルが堅調に推移する中、ドルランドも18.2122ランドまで上昇しました。17.50付近が短期的なサポートとなり、17.50~18.20ランドのレンジを想定します。

ZAR/JPY 日足BIDチャート

ランド円は8.1円が短期的なレジスタンスになり、7.93~8.1円のレンジで推移しています。8.1円が抜けないと、8月3日の安値7.8円付近への下落を予想します。


【メキシコ中銀は0.75%利上げ】
メキシコ中銀は29日、金融政策決定会合で政策金利を0.75%引き上げ、9.25%としました。11会合連続利上げで、3会合連続0.75%の利上げとなりました。全会一致での決定でした。
中銀は、インフレ率は8.6%でピークに達すると予想、24年1~3月期には目標の4%を下回ると予想しています。
第3四半期から経済は鈍化するが、需給の緩みは縮小しているとしました。
次回会合に向けて、中銀は政策金利の引き上げ幅を評価するとしています。年末までに10%まで引き上げられるとの予想もあります。

USD/MXN 1時間足BIDチャート

利上げ後のドルペソは小動きですが、若干ドル売りペソ高になっています。今週は19.80~20.50ペソのレンジで推移しています。短期的には20.10ペソ付近がサポートレベルで、ここが維持できれば20.10~20.60ペソのレンジ、下抜けする場合は20ペソ付近への下落を予想します。

MXN/JPY 1時間足BIDチャート

ペソ円は一時7.294円まで上昇しましたが、日銀介入を受けてドル円が下落すると7.10円付近に下落し、7.031円と週の安値まで下落しました。
節目の7円は中期的なサポートとして意識され、短期的には7.125円付近がサポートとして機能しています。中期的には7~7.3円のレンジが予想され、短期的には7.125~7.25円のレンジを予想します。

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プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


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