ハッシュとは、「細かく刻む」「めちゃくちゃにする」という意味で、あるデータを特別な手順で一定の長さの文字列に変換する技術。
変換するためのアルゴリズムを「ハッシュ関数」、ハッシュ関数によりハッシュ化された（変換された）文字列を「ハッシュ値」と言う。
ハッシュには「一方向性」という特性があり、元のデータからハッシュ値を生成することはできても、逆にハッシュ値から元のデータを復元することは非常に困難（実質的に不可能）。このため、暗号資産（仮想通貨）の世界では、ブロックチェーンの各ブロックやトランザクションの識別に使われ、改ざん防止や整合性の確認に重要な役割を果たす。
代表的なハッシュ関数（変換アルゴリズム）にはSHA-256があり、ビットコインなど多くの暗号資産（仮想通貨）で採用されている。ハッシュは、セキュリティと信頼性を支える基盤技術のひとつ。