マルチシグとは、暗号資産(仮想通貨)の取引やウォレット管理において複数の秘密鍵で署名を行う仕組み。
1つの鍵だけで資産を動かせなくなるので、セキュリティ性の向上や誤送金のリスク低減を期待できる。設定によっては、複数あるうちの1つの鍵を失っても、残りの鍵が署名に必要な数揃っていれば取引が可能なため、秘密鍵の紛失リスクを分散できる。ただし、全ての鍵を失うと資産が凍結されるので、鍵の管理は慎重に行う必要がある。
企業やDAOなど複数人で資産を管理するケースで利用され、ハッキングや内部不正のリスクを軽減する。設定にはウォレットアドレスや署名の手順が必要で、対応するウォレットを利用する必要がある。分散型金融やカストディサービスでも重要な技術。